肝臓の働きについて理解を深める
血液を健康に!

私達の身体のすべての血管をつなぐと、その長さは9万km、地球を2周半もする長さです。その極細の血管の中を、血液は休むことなく流れています。

全身の血管を流れる血液の流動性が「サラサラ血液」であることは、あらゆる健康の基本です。しかし、日本人の多くが生活習慣病に1歩足を踏み入れているため、

「ドロドロ血液」になっているのが現状です。今年の4月からメタボリックシンドロームに焦点を合わせた特定健診が始まります。予防医療の時代の幕開けです。

インスリン抵抗性を根幹とした代謝異常全般において中心的役割を担うのが脂肪肝です。これも実は吸収のいい単糖である果糖を中心とする炭水化物の

摂取過多によることが多いのです。脂肪肝や種々の疾患、或いは問題のあるライフスタイルによって、いとも簡単に血液流動性が悪化してしまいます。

✤MC-FAN(血液流動性測定装置)

シリコン基板に幅7㎛、長さ30㎛の溝を作り、これにガラス基板を接着させ、溝を疑似毛細血管にする。ここに採血した全血100㎕を流し、通過時間を計測する。

顕微鏡で通貨状態も見れる。毛細血管の徑は7㎛であるのに対し、赤血球徑は8㎛なので、変形しながら通過していきます。そのため、赤血球の変形能(しなやかさの程度)は

毛細血管における血流速度ないし血流量を規定する重要な因子となるのです。白血球は赤血球よりさらに大きく10~25㎛あるため、当然変形しないと通過できません。

また、白血球が血管内皮細胞との粘着能が亢進或いは低下していると、これも血流速度に影響します。一方、血小板の径は2~3㎛なので抵抗なく通過できるが、凝集しやすい特性を

もっており、速やかに毛細血管の閉塞を起こします。即ち、毛細血管の血流速度、血流量は、赤血球の変形能、白血球の変形能・粘着能、血小板の凝集能の程度により決定される。

✤病態での流動性の特徴

健常者での全血100㎕の通過時間の平均値は80±8.6秒であり、血液流動性も非常に良好でサラサラ血液でした。疾患別に検討すると、最も通過時間の長いのは脂肪肝を合併した

メタボリックシンドロームでした。全例で白血球粘着能、血小板凝集能の亢進を認め、いわゆる「ドロドロ血液」の典型でした。病態ごとに流動性を示すドロドロ血液の状態が見れます。

✦高血圧或いはストレス、喫煙、紫外線等で白血球が活性化され粘着性が亢進している場合を「ベタベタ血液」

✦糖尿病では、微小循環障害が合併症の原因と成り得ると考えられます。赤血球変形能の低下、フィブリノーゲンの増加等により「ネバネバ血液」

✦高トリグリセライド血症は、おもに血小板凝能が亢進することにより「ザラザラ血液」、およびレムナント粒子コレステロールも増加する。

✤以上の疾患の治療の基本は食事療法です。メタボリックシンドロームが急速に増加していることはドロドロ血液の人が増えているのみならず、食生活が悪化していることを意味します。

血液をサラサラにする食事の基本は和食です。しかし、3食とも完璧な和食となると、実際には不可能です。血液をサラサラにする食品は、その作用によって大きく2つに分類されます。

✧赤血球や白血球の細胞の膜をしなやかに軟らかくしたり、血小板が群れて固まるのを防いだりする直接的な効果をもつもの

✧活性酸素による害を防ぐ力を持つ、いわゆる「抗酸化物質」と呼ばれるものです。  直接血糖値や中性脂肪を低下させることで、血流を改善するものもあります。

上記両方を組み合わせて摂取するよう心がけるのが、血液サラサラ食生活の一つの目安になります。両方の効果を持ち合わせた食品も多くあります。

✪「おさかなすきやね」食の勧め

は「お茶」。いろいろあるがまずは緑茶がお勧めです。渋みのカテキンはコレステロール値や血糖値を下げ、抗菌作用、抗酸化作用もあり、体内での活性酸素の生成を抑え、

    白血球の流れを良くする。

は「魚」。イワシ、アジ、サンマ、カツオ、ブリなどの「背の青い魚」にはEPAが豊富に含まれ、赤血球や血小板に作用して血液の流動性を改善します。中性脂肪も低下させる。

は海藻。昆布やわかめに含まれるヨウ素は新陳代謝を活発にします。ぬめり成分のアルギン酸は、血糖値の急速な上昇を防いだりコレステロール値を低下させる。

は納豆。酵素ナットウキナーぜは血小板の凝集を抑え、血栓を溶解する作用がある。大豆加工品の豆乳や豆腐もお勧めです。

は酢。酸味の元であるクエン酸は、血液中の老廃物の排泄を促し、赤血球の膜をしなやかにして変形能を高める。クエン酸を豊富に含む黒酢は血流の改善に優れた食品。

は「きのこ」。キノコ特有のβ-グルカンという多糖体は、免疫機能を活発にし、コレステロールや血糖値を下げ、特にシイタケに含まれるエリグデンはコレステロールを体外に排泄する。

は野菜。血糖値や血圧の上昇を抑える食物繊維のほか、抗酸化作用の強いうビタミンC、βーカロテンが豊富なものが多い。

は「ねぎ類」。長ネギのほか玉ねぎ、にんにくも含みます。香味成分のアリシンには、消化の促進や殺菌作用があり、血小板の凝集を抑えて血栓の予防になる。また、玉ねぎには血糖値

   を下げる、にんにくには赤血球の変形能を高める作用がそれぞれあります。珍しい食材はないが、箸で食べるものが多いことは和食のメニューがいいということになります。

日本人すべての人が食に対する興味と知識を持ちましょう。「医師」の時代から国民の「意思」の時代へと大きな変革期を迎えています。


✦血管を老化させる7悪:肥満、高血圧、ストレス、高脂血症、タバコ、糖尿病、高尿酸血症

✦血管を若がえさせる3善:食事、運動、ニコニコ

                 肥満予防の食事・・・・・緑黄色野菜(緑、黄、赤の色素は抗酸化力を持つ)、白(ご飯、パン、うどん)は血糖値を上げ肥満につながる。

                 ニコニコは副交感神経を刺激して免疫力を高める。

✦中立:アルコール     アルコールは少量なら血管を広げ血流を良くする、多量はいろいろの弊害をもたらすので良くもなり悪くもなる。