病気の9割は薬なしで治る

  最近の医療現場では、医者と患者とのコミュニケーションが大事にされるようになったと言われているが本当でしょうか?例えばインフォームドコンセプトという言葉は

  一般にもかなり浸透してきました。患者側は、治療を受ける時、医者には十分な説明義務があるので、それをよく聞き、納得した上で治療方針を選ぼうと解釈できます。

  医者側も、「じゃすぐに手術をしましょう」と一言で済ませたい気持ちを抑えて、手術の必要性やそれに伴う危険性、或いは手術をしない場合の治療法などを患者に

  説明するようになりました。しかし、医者が以前より丁寧に説明するようになった裏には、のちのち患者から文句を言われたり訴訟を起こされない為の「保身」、と

  意味もあるのです。説明の中には医学の素人には理解できない専門用語が含まれていてさっぱりわからないことが多く煙に巻いて治療の同意を得てしまうという

  医療が行われているのです。そこで医学事典にも載っていない医者言葉の意味や、そこに隠されている医者の本音を紹介します、

医者と患者の程よい関係 患者には決して言えない本音
診察室での医者言葉の手引き 昔の病気、今の病気
名医の人間模様 医者が教える、賢い患者学
内部と裏側から見た医療

  ◎医者と患者の程よい関係

今時の医者と医療事情 2重人格も名医の条件?
「患者”様”に込められた本当の意味 癌告知の日本的事情
医者と患者の程よい関係 医者と患者は友達になれるか?
インフォームド・コンセプトという名の「保身」 知って安心、医者の経歴

  ●今時の医者と医療事情

  「医者」と聞いて、貴方が真っ先に思い浮かべるのはどんな科目のお医者さんですか?内科、外科、皮膚科等など、医者と一言で言っても、様々な分野の医者がいます。

  近年はますます診療科目が細分化しており、例えば、それまで内科という大きな枠でくくっていた外来を、消化器内科、呼吸器内科、心療内科、腫瘍内科など細かく

  分ける総合病院も増えています。かかりつけの病院に、更年期科や老人科といった新しい外来が設けられたことに気ずいた患者さんもいることでしょう。診療科目の

  細分化や医者の専門家は、医療を受ける者にとっては喜ばしいことですが、しかし残念ながら、目覚ましく進化したはずの医療システムが、必ずしもうまく機能している

  とは言えません。1940年頃までは町の開業医であっても、国立大学付属病院の医者であっても、医療知識や治療方法には殆ど差はありませんでした。医療そのものが

  あまり進歩していなかった為です。例えば、結核の特効薬ストレプトマイシンが発見されたのは1943年のことでした。それまで結核の患者は、町医者にかかっても

  大学病院を訪ねても、有効な治療を受けられなかったのです。しかし、医学の研究が進み、薬学や治療機器が進歩するにつれ、町医者と大学病院の医者や診療方法は

  少しずつ差が広がり、役割分担がより明確になってきました。町の開業医はホームドクターと呼ばれる身近な存在で、身体に不調を覚えた時、まずホームドクターに

  診てもらいます。もしここで治療できない病気が発見された時、あるいはより精密な検査が必要と診断された場合、町医者からの紹介状を持って行く先が市立、県立、

  または私立の総合病院。ここでもまだ治療が難しい時は、その病気の専門医がいる国立や私立の大学病院を紹介して貰う・・・。これが現在の、ごく一般的な病院との

  付き合い方です。長年かけて作られたこの仕組みは、よくできています。ところが、これが最近崩れつつあるのです。先ず大きな変化は、患者が町医者を通り越して、

  最初から専門病院や名の知れた大学病院を受診するようになったことです。例えば2〜3日胃の調子がおかしい、または風邪気味というだけでも、いきなり総合病院の

  外来へ行く人が増えています。特に大都市で、こうした例が目立つようになってきました。最新の医療情報や、細かい科目ごとの「名医リスト」等がメデイアで連日紹介

  されることも、この現象に拍車をかけています。「3時間待たされて診察は3分」よく言われるが、これも患者が一気に押し寄せる有名病院に顕著な光景です。町医者での

  治療が難しい病気は、市民病院、県立病院で治療可能なものが多いが、町医者と先端医療を行う大学病院の中間に位置する公立病院の外来が、減ってきています。

  一方、医学生達にも変化が起きており、幅広い科目を診る一般医になっていずれは地元で開業したいという学生と、ある科目の専門医になりたいという学生の2極化が

  起きているのです。医者の就職という面からみると、市立病院、と言った中間の公立病院に就職を希望する医学生が激減しています。これには開業医や大学病院での

  専門医の方が収入面で恵まれるという理由も大きいようです。また、小児科や麻酔科医等、激務を強いられる科目を選ぶ学生も少なくなり、なにやら不穏な状況です。

  「医者が足りない」と報道されているが、実は医者は足りているのです。医者の配置バランスが悪く、患者も人気のある病院にばかり集中する為に、歪みが生じている

  だけなのです。医者が悪いわけでも、患者が悪いわけでもありません。収入や名声を求めて専門家集団の仲間入りをしたがる医者、先端医療に従事する医者を「神様」

  扱いするメデいア、そしてブランド志向で病院や医者を選ぶ患者、この3者の思惑が重なった結果の歪みではないでしょうか。これが今の医療の全体像です。この状況で

  適切な医療施設を探し、技術的にも人間的にも優れた医者に巡り合うのは大変なことです。