長寿の食卓

海の長寿食 町の長寿食
山の長寿食 都会の長寿食
村の長寿食  

  まだまだ日本列島には健康に良い食の文化遺産・郷土の長寿食が多い。どこの村や町、市に行っても長生きの達人がいる。達人はよく食べ、よく歩き、よく笑う。

  元気で長生きしている方たちの共通項に笑いがある。ゆったりしていて急がない。楽天的なのである。「なんとかなるさ」で生命力が強いのだ。

  脳内の幸せホルモンと呼ばれるセロトニン神経の出やすい生活をしているのである。従って、幸せ感や満足感が強いのだと思われます。

  免疫力も強くなるから病気をしない、結果として長寿に結び付く。笑うと免疫力が向上するのは、癌細胞をやっつけるNK細胞という免疫細胞が増えるからだ。

  認知症にならない人達の共通点は、よく笑う習慣があって物事をプラスに考える前向き思考と言われている。もちろん長寿の養いは食。「ボケず、寝込まず、

  元気に長生きワッハッハッ」の基本は食なのである。私たちの生命は上手に付き合えば100年以上もつ。現在100才以上の方は全国に4万人近くいる。

  自分の健康管理に成功した人達であり、長寿を目指す我々の先輩である。これからは生涯現役が当たり前の社会となるであろう。老人が時代の主役になる

  面白い時代がやってくる。年をとっても元気で活動的な人が増えるのだ。世界中から注目されるだろう。

  ✤海の長寿食

なめろう イリコ味噌
気仙沼のフカヒレ ホッキガイ
煮干し サケの味噌漬け
鯛飯 シラス丼
エビせんべい ワカメ
まご茶 アジ鮨
シジミ ウニの貝焼き
明石のタコ 小イワシ
石焼き料理 九十九島のカキ
おぼろ昆布 甘エビ

  ❈なめろう ⇒ なめろうは海の長寿食  千葉の館山市

  長い海岸線をもつ市は地魚がうまい。脂の乗った魚に手の込んだ料理はいらない。なめろうは、この地方に伝わる郷土食でたたきの一種。

  もともとは、地元の漁師が船の上で作った即席料理だという。アジが多いが、イワシなどの他の魚でも良い。採れたての魚を3枚におろし、小骨を除いて包丁で

  粘りが出てくるまで細かく叩く。叩くときに生姜やネギ、オオバなども混ぜ、味噌で味を調えて出来上がり。箸の先で口に運ぶが、脂の味が程よく混じりねっとりしていて

  濃厚。味噌と薬味が特有の風味を出している。脂身のうまさだけのマグロのトロなどより、はるかに海の生命力を感じさせるうまさだ。困るほど酒が進むさかなでもある。

  血液のサラサラ効果や物忘れ防止作用等も期待できる必須脂肪酸たっぷりの海の長寿食である。アジの味は癖がないので用途が広い。

  干物は日本人の朝食の定番だ。カルシウムとビタミンDが多いから骨を元気にしてくれる。なめろうはアジで作られる場合が多い。生食だから蛋白質などに加えて、

  生きた酵素も摂れる。加えた味噌にも蛋白質は多い。なめろうは酵素もたくさんとれる不老長寿食でもある。

  ❈カヒレ ⇒ コラーゲンと肌の美しさ  宮城県気仙沼市

  三陸地方の代表的な水産都市で、遠洋漁業の基地にもなっている。三陸の沖は寒流と暖流のぶつかる豊かな海。マグロ、サンマ、フカヒレもうまい。  

  気仙沼は有名なフカヒレの産地、国内に出回っているフカヒレの殆どは当地産、横浜の中華街を始め、香港にも輸出されている。中国料理では高価であるが、

  気仙沼では手頃な値段で味わえる。1番人気は、フカヒレの姿煮だと言う。やっぱり美味、ねっとりと、舌に絡みつくような旨みが、口いっぱいに広がる。

  噛むと筋状のものが、とろけていき、濃い荷汁と一体となって、とろーりとろーりと口の中で揺れている感じなのである。肌を若返らせるコラーゲンが豊富なところから、

  不老長寿食としても注目されている。コラーゲンには、肌や軟骨、血管などの老化を防ぐ作用があるからだ。サメのひれを素干しにした物がフカヒレで高価な

  中国料理に欠かせない。コラーゲンが多く、煮物やスープ料理などに用いられる。他にカルシウムや鉄、亜鉛、それに不老長生のビタミンE、脳の血行を良くする

  葉酸を含む。美しい肌と若さを保つ栄養成分として女性に人気がある。体内のコラーゲンが豊富な人の肌はみずみずしく、張りがあって美しい。  

  果物などビタミンC多い物と一緒に摂るとコラーゲン効果は高くなる。

  ❈干し ⇒ カルシウムで骨元気  三重県鈴鹿市

  鈴鹿市の前面は、波穏やかな伊勢湾。昔から沿岸漁業の発達した土地で、海苔の養殖でも知られている。昔は、どこの家にも煮干しがあった。味噌汁や煮物などの

  だしである。カルシウムたっぷりの具でもあった。材料はカタクチイワシの小さなもので、塩水で煮て天日干しで作る。煮干しの60%以上は良質の蛋白質。

  カルシウムの宝庫でもあり、100g中に約2500mgも含まれている。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富。物忘れを防ぐビタミンB12や葉酸も多い。

  煮干しはだしだけではもったいない、骨を丈夫にするために料理と一緒に食べよう。年をとってからの人生には骨の強さが重要。1日に600mg必要であるが、

  何時も不足気味。老後の骨が心配、今日からカルシウムをしっかり摂りましょう。煮干しが良いのです。カルシウムは蛋白質と一緒に摂ると効果が上がる。

  煮干しには蛋白質とカルシウムが一緒にに含まれていて理想的。