百歳検定

 

 (30)癌の三大療法の1つは放射線治療。これが治療法の第1選択肢となる癌はどれ?

     @前立腺癌               A腎臓癌               B胃癌               回答欄  

  癌治療の三大療法は、外科療法(手術)、化学療法(抗癌剤)、放射線治療。そのうち放射線療法は、まだまだ誤解も多い療法です。以前は手術ができない程の

  癌への照射例が殆どだった為、癌の根治療法としての認知度はいまひとつ。欧米では癌に対する最初の療法として、外科手術とほぼ同等の割合で選択されて

  いるが、日本では放射線治療受診率は25〜30%程度というのが現状です。技術の進歩に対応できる医師の不足(放射線認定医は615名)も、その普及にブレーキ

  となっている。また骨髄腫など、放射線感知度が低い場合もあるため癌によっては向き不向きがあります。そうしたなかで、手術が可能な早期癌に対しても、

  放射線療法が選択されるケースが増えているのが前立腺癌です。5年生存率は病期によっても違ってくるが、手術の場合と変わりはありません。

  前立腺に放射線を出すカプセルを埋め込む「小線源療法」も試みられています。放射線療法は癌細胞を瞬時に殺すようなイメージがあるが、放射線によって

  癌細胞のDNAを損傷し、癌細胞の分裂・増殖を抑制するのがこの療法の本来の目的です。照射技術の発達やX線より強力な粒子線(陽子、中性子、炭素の原子核)

  の利用など、癌の放射線治療の可能性はさらい広がっています。

  ❈癌によっては、放射線治療が威力を発揮。技術の進歩で治療の可能性は広がっています。

   

 

 

 

 

  (31)の第4の療法として注目されているのはどれ?

     @食事療法               A免疫療法               B心理療法               回答欄  

  癌治療には、三大療法以外に第4の療法があります。近年、一部で臨床への応用がはじまり、注目を集めている「免疫療法」です。免疫療法とは、体内に侵入した

  病原菌を排除する免疫細胞を活性化させ、ナチュラルキラー(NK)細胞として体内にも戻すことによって、癌細胞を殺す療法です。もともと体に備わった機能を

  生かす治療ですから、副作用もなく、あらゆる癌に対応できるのでは、と期待されています。NK細胞とは、文字通り、癌細胞の殺し屋です。

  免疫機能をもつリンパ球中の細胞の一つで、常時体を巡り、癌細胞をその場で殺傷してくれるヒーロー的存在です。ところが、ヒーローにも欠点があります。

  NK細胞は発見されてから日が浅く、まだ解明されていない部分も多いのです。免疫細胞が、癌細胞を攻撃することは19世紀末には知られていました。しかし、

  臨床に応用されたのは最近のこと。現時点ではまだ、有効性が充分に実証されたとはいえず、免疫システムの解明にはもう少し時間がかかりそうです。

  特に、進行性癌に対しては、その有効性を示すデータはありません。いまのところ、癌治療については、いろいろな治療法を組み合わせる集約的治療が、

  世界の主流になっているのが現状です。

  ✲免疫療法には期待大だが、有効性の実証はこれから。癌治療は、いろいろな療法の組み合わせが主流。

   

 

  

 

 

    (32)65才以上で認知症になる確率は?

     @20%以上               A15%               B10%以下               回答欄  

  昨日の晩御飯何を食べましたか?すぐに思い出せない人は要注意です。認知症とは脳の知的機能が低下した状態を指します。記憶障害、判断力の低下などの

  認知機能障害を中心とする症状で、必ずしも妄想、幻覚、徘徊などの周辺症状が現れるわけではありません。認知症の特徴は加齢と相関関係にあることです。

  世界的な傾向として、認知症の発症率は65才から85才まで加齢とともに徐々に上がり、85才を境に大幅に上昇することが分かってきました。

  日本においても高齢者の発症率の推移は同様で、80才を超えると発症率が急上昇し、4〜5人に1人の割合で認知症を発症すると予測されています。

  但し、発症率そのものはそれほど高くありません。厚労省が算出した発症率の将来推計値によれば、65才以上の認知症患者の人口比は、2010年8.13%、2015年8.35%、

  2020年8.91%、いずれも10%以下です。日本の高齢化率は世界一ですから、発症率が変化しないと仮定しても、これから患者数が増えるのは確実です。2007年時点の

  認知症の患者数は150万人ほど。2020年には300万人を超える見込みです。患者数の増大に対応できる、介護体制の早急な整備が求められています。

  ❈認知症の発症率は加齢とともに上昇します。高齢化社会の到来で、今後も患者数は増える見込みです。