百歳検定

 

  (27)女性の大腸癌のリスクを下げる可能性あり、と厚労省研究班が発表した食品?

     @野菜・果物               Aコーヒー               B乳製品               回答欄  

  厚労省研究班は2007年、コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、コーヒーを殆ど飲まない女性に比べ大腸癌になるリスクが約3割減少すると発表しました。

  同研究会は40〜69才の男女約10万人を対象に、2002までの10年間、追跡調査を実施し、多くの癌で予防効果が期待されている野菜や果物ですが、

  大腸癌については、効果を示すデータは不十分との評価にとどまっています。体を調整する機能性成分の多い乳製品も、同様にデータ不十分とされています。

  コーヒーが何故大腸癌のリスクを下げるかは、完全に解明されていません。大腸癌は、細胞変性を起こす活性酸素の発生や、腸内の胆汁酸濃度の上昇などから

  発症します。コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸は抗酸化作用を持ち、活性酸素の濃度を低下させます。また、コーヒーには、ヘテロサイクリックアミン

  等の発癌物質の活性化を抑えたり、胆汁酸濃度を下げる作用がある為、リスク低減を期待できるかもしれない、と考えられています。

  男性の場合は、残念ながら、コーヒーを飲んでも女性のような予防効果は期待できません。大腸癌のリスクを引き上げるとされる、喫煙・飲酒の影響が大きい

  為に、コーヒーの効果が相殺されているのではとの見方もあります。

  ❈コーヒーは女性の大腸癌リスクを下げる可能性あり。但し、予防のメカニズムは未解明。過剰な期待は禁物!

   

 

 

 

 

  (28)癌診で、一番受診率が高いのはどれ?

     @胃癌               A肺癌               B乳癌               回答欄  

  厚労省の国民生活調査(2007年)によると、癌検診受診率は、胃癌が男性で32.5%、女性で25.3%で、いずれも1位。2004の調査と比較して、受診率が1番伸びて

  いるのは肺癌でした。かって日本では「癌」といえば胃癌のことでした。当時、発症率も死亡率も高かった為、胃癌は警戒すべき病気といった人々の意識が、現在の

  検診受診率の高さにつながっていると考えられます。国立癌センターの治療実績をみると、胃癌、乳癌の早期治療による5年生存率は90%超。通常、癌の病期は、

  T期(早期癌)からW期(進行癌)の4段階に分類されます。胃癌も乳癌も、進行につれて生存率は低くなり、W期では10%前後まで低下しています。

  早期発見の決め手は検診ですが、各検診によってその有効性は異なります。日本で有効性が認められているのは、胃癌、子宮頸癌、乳癌、肺癌、大腸癌、肝臓癌

  の複数ある検診のうちの一部。また、有効性が高いとされても、癌検診で確実に癌が発見できるとは限りません。見つけにくい形のものや、小さいものなどを、

  見逃す場合もないとは言えません。癌検診を年に一回受けるといいでしょう。継続して受けることが癌の発見には大切です。

      

 

 

 

 

  (29)癌の行とともに体内に増える物質、腫瘍マーカーを見つける為の検査は?

     @血液検査               A尿検査               B細胞検査               回答欄   

  腫瘍マーカーとは、体内に腫瘍ができると発生する特殊な物質のことです。健康な時には殆ど見られないが、腫瘍ができると血液から検出されます。

  腫瘍マーカーの有無は体に負担が少ない血液検査で調べることができる為、簡単な癌検診の一つとして人間ドックなどで普及し始めています。

  現在、多くの腫瘍マーカーが臨床の場で活躍しています。CEA(癌胎児性抗原)は、胎児の消化器細胞にある蛋白質ですが、大腸癌などの消化器系の癌や

  乳癌などの患者さんの血液から検出されます。AFP(αフェトプロテイン)は胎児の血清中にある蛋白質で、生まれた後に消失するが、肝臓癌を発症すると

  検出されます。但し、AFPは、肝硬変や肝炎による肝細胞の壊死によっても陽性になることがあります。PSA(前立腺特異抗原)は、癌の種類を特定できる

  数少ない腫瘍マーカー。前立腺細胞が作り出す蛋白質で、前立腺に癌細胞があると、PSA値が高くなります。腫瘍マーカーは次々に発見されているが、

  癌が進行しないと数値の変化が少ない為、早期発見にはなかなかつながりません。また、どの部位に発症した癌なのか、特定するのはいまのところ困難です。

  膵臓癌など、発見しにくい癌を特定できるような、腫瘍マーカー研究の今後に期待しましょう。

  ❈血液から検出される腫瘍マーカーは、癌の治療効果や再発の有無を調べる為の、有効な指標の一つ。