健康長寿力チェックノート

 

  ✲体をサビさせない方法  

  生きていく上で必要な酵素だが過剰に発生した活性酸素は老化を早め、万病の原因になる。免疫力が低下する中高年は活性酸素に対する防御が必要。

  ✶体内にわずかに生じる毒性のある酵素が活性酸素→「年を重ねると人間の体もサビてきますよ」。こんなうたい文句で中高年の女性向けに、エステやサプリメントの

  PRが盛んに行われています。この場合、体のサビとして挙げられている中で圧倒的に多いのは、顔のシミです。続いてシワ、クスミ、タルミでしょうか。

  私たちは学校で酸化現象というものを学びました。鉄は空気中に晒しておくとサビてくる、リンゴをむいて置いておくと茶色に変色するのも同じといった内容でした。

  人間の皮膚にできるシミもまた、鉄のサビと同じ原理で、酸化現象です。シミをつくる“犯人”は活性酸素なのです。活性酸素とは、人が空気を吸って吐き出した後、わずかに

  体内に生じる毒性のある酸素のことです。人間は酸素を吸って生きているのだから、その酸素が悪いことをするはずがないと思って、なかなか理解されませんでした。

  空気中には21%の割合で酸素が含まれ、人間はその酸素を1日に500ℓほど吸って生きています。生命の素ともいえる酸素は、体内ですべて炭酸ガスに変わって吐き出されます。

  と信じられてきたが、ところが、酸素のうち約2%は活性酸素になり、人間に害を及ぼすことが分かってきました。

  ✶紫外線、喫煙、激しい運動は要注意→人間は通常ですと、活性酸素を排除する代謝機能を備えています。しかし、体力の充実している青壮年期ならともかく、若い人でも

  病気になれば排除能力は弱まります。ましてや、体力の衰えてくる高年齢になると、活性酸素の餌食になります。また活性酸素の仲間で、もっと性質の悪いフリーラジカルの

  存在も分かり、これらが老化を早めると解釈されています。シミ、シワ、クスミなども老化現象ですからエステのコマーシャルも間違いではありません。相手はもっと悪さをする強敵で

  癌発症にも、活性酸素が関与しています。脳の老化に伴う認知症、糖尿病、心臓病なども同じです。活性酸素の素の字は、病気の素と言われる程、殆どの病気に関わっている。

  活性酸素の最もターゲットになるのは中高年者で、真夏の強い紫外線を直接浴びることは避けるべきで、帽子や日傘などで直射日光を防ぐのが賢明です。タバコも

  活性酸素の格好の相棒で、癌を誘発し、血圧を高め、動脈硬化を促進させ、心臓病や脳卒中の原因になるとされます。また、強力な運動も活性酸素に牙をむく場を与えます。

  激しい運動は体内の酸素消費量を増大させ、より多くの酸素を吸入するので、活性酸素も増えます。他に活性酸素を発生させる要因として、大気汚染、ストレス、放射線、

  電磁波、食品添加物、農薬、アルコールなどが挙げられます。

  ✶抗酸化の強い栄養素はビタミンE・C・A→最近は「抗酸化」をうたった食べ物が目につきます。活性酸素の活動を抑え、体をサビさせない食べ物ということです。人間に

  免疫細胞があるように、多くの食べ物も活性酸素の攻撃を防いでくれる働きを持っています。抗酸化の強い栄養素としてビタミンE・C・Aを多く含む食べ物を摂るように

  心がければ、より安心ということになります。ビタミンEはヒマワリ油などの植物油、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、ゴマ、アーモンドなどのナッツ類、豆類、ウナギ、青背魚

  に多く含まれ、ビタミンCは野菜、イモ類、果物などに、ビタミンAはレバーに圧倒的に多く含まれています。尚、活性酸素はちょっとだけ善玉の顔を持ち、強烈な殺菌力があります。

  私たちが怪我をして、傷口を洗うのに使う消毒液のオキシドールは、活性酸素の成分から作られている。ある年齢になれば、運動の仕方、食べ物にもそれ相応の気配りが必要です。

 

  ✲利き手と反対側の手を使う

  右手と左脳、左手と右脳は密接な関係が。利き手と反対側の手を積極的に使えば、左右の脳をバランスよく鍛えることにに。

  ✶日本人は圧倒的に右利きが多い→人間には利き手という、左右の手のうち、より力が入り、とっさの場合に先に出る手のことです。日本人には、圧倒的に右利きの人が多く、

  左利きは約1割で、女性はもっと少ないでしょう。昔は左利きは身体障害の1つと考える人も多く、利き手の強制はかなりの比率で、厳しく、体罰を伴うように行われたことも

  あったようです。近年は無理な強制による神経症などの悪影響が大きいことから、左利きを個性としてとらえる傾向にあります。日本は現在も“右利き社会”と言われます。

  例えば、自動販売機の硬化の投入口は右側にあります。机の引き出しも、大抵は右側についています。駅の自動改札口も切符や定期を入れるところも右側です。

  生け花や裁縫用のハサミも右利きの人が利用することを前提に作られているものが殆どで、左利きの人は苦労しながら使っています。左利きがスポットを浴びたのは、

  野球が普及してからです。左打者は1塁ベースに右打者より早く着けますし、左投手も右投手とは違ったモーションで、威力のある球を投げられます。プロ野球ではスッイッチヒッター

  が重宝されています。赤ちゃんは利き手らしきものはなく、左右等分に使っています。這い這いを始める頃から右手か左手を先に出すようになります。決定的になるのは

  2歳頃でしょうか。自分でスプーンや箸を持ち、1人で食事をするようになる時期です。大抵の母親は自分と同じように、右手にスプーンなどを握らせようとします。

  さらに字や絵を習うようになると、右手にペンやクレヨンを持つように躾られていきます。尚、手や腕だけでなく、利き足と言って、初めに踏み出す足や強く踏ん張る足は

  左右のどちらかに普通は決まっています。この他、効き目もあれば、利き耳もあります。

  ✶右脳は左手と、左脳は右手と深いかかわりが→脳のトレーニングに利き手が深く関与してくるのには、それなりの理由があります。人間の脳には左脳と右脳があり、

  左脳は主に記憶や計算、言語などを掌握し、「学習脳」「思考脳」などと呼ばれます。いわゆる頭の切れる秀才は、左脳の発達したタイプの人と言われます。一方右脳は

  音楽、絵画、図形などを主として担当し、「創造脳」「直感脳」などと言われ、音楽家や画家などの芸術家には右脳の発達したタイプが圧倒的に多く「イメージ脳」とも呼ばれます。

  左右共に優れていれば万々歳ですが、そんな超天才的な人物はめったに出現しません。左脳と右脳をつないでいるのは「脳梁」という神経線維で、約2億本の束です。

  双方のパイプ役をしている脳梁のお陰で、頭でっかちで周囲の見えないコチコチ人間も、お金の計算は苦手でも、一応は社会生活を送れるのです。脳の大きさは男性の平均が

  約1350g、女性は約1200gであるのに、この脳梁は女性の方が広いのです。男性に比べ女性は、はるかに社交的で、知らない人にも平気で話しかけるツボを心得ています。

  親切心も持っていて、左脳と右脳を上手に使いこなしていると言えるでしょう。ここで極めて大事なことは、右脳は左半身の運動機能を、左脳は右半身の運動機能を、  

  それぞれ支配しているということです。これは脳卒中で脳の左側に障害が出ると、後遺症として体の右側の手足にマヒ症状が現れ、また右脳だと左側に生じます。利き手が

  右の人は左脳に刺激が偏りがちになるので、意識的に反対側の手や腕を使って右脳にも刺激を与えると、脳はバランスよく活性化するのではという発想から脳トレが生まれました。

  ✶利き手と反対側の手を使う訓練→利き手と反対側の手や腕を使うのは難しいのではと思われがちですが、日常生活では、その場が数え切れないほどたくさんあります。

  TVのスイッチ、電話のボタン押しも左手から始め歯磨き、コップも左に持ち、靴べらも左手に持ち靴を履きます。玄関のドアの開け閉め、鍵をかけるのも左手の仕事です。  

  かばんや笠も左手に持ち、階段は利き足の反対側の足から踏み出すようにします。朝の短い時間だけでも訓練の機会はいくらでもあります。少し慣れてきたら、お茶碗や

  箸も左手に、脳に一番強く刺激を与えるのは字や絵を描くことです。こうした猛特訓しても良い効果あるだろうと推定はできるが、現段階では明白なエビデンスはありません。

  中高年になると、いつ脳卒中に襲われるか、予測はつきません。半身不自由になることを頭に入れておく必要があります。備えあれば憂いなしです。いかなる事態になっても

  戸惑わないよう、反対の手足を使う練習をしてはいかがでしょう。反対の手を使う習慣がつくと、肩こりの解消にも役立つという説もあります。