✤50歳からの免疫革命

50才以上の人は最初の破綻を切り抜けている 50才からこそ筋肉作りが大切に
団塊世代の平均寿命はさらに延びる 筋肉からの発熱が活力を生む
老化=免疫力の低下ではない 高齢者故の強さを自覚する
アンチエイジング治療は危険

  ◆50才以上の人は最初の破綻を切り抜けている

  50才になる前に破綻を来している人もいます。30代、40代で大病して亡くなった人たちは、真面目で、無我夢中に働いて、限度を超えた人達です。

  無理の上に無理を重ねて、どこで手を抜くかが分からない人達が、50才にたどり着けないのです。夜勤の多い職業も危険です。  

  夜は仮眠するのを基本にして、熱心になり過ぎないように注意しなければなりません。しかも、そのとき薬に頼る生活に入っていて、

  高血圧の薬や、抗癌剤などのやつれる薬を服用していれば、本来は若さの余力があるはずなのに、薬の為に命を落としかねません。

  こういう時代ですので、30代、40代は若いがゆえにその危険性に陥りやすいのです。50代に入ってから老後を心配する人達はそこを

  切り抜けています。誰でも50代を迎えたら、過去を振り返って、生活を改め、薬などに頼らないわが身を守る意識を持たないと危険です。

  塊世代の平均寿命はさらに延びる

  もし生活習慣病を抱えていたら、定年退職は直すのにいいチャンスです。生活習慣病は殆ど働きずめによる交感神経緊張状態が原因

  ですから、程よい仕事、程よい体操、食事は腹八分目ぐらいに控えると、高血圧でも、糖尿病でも、腰痛、痔でも何でも治ります。

  今の生活習慣病の予防と治療は、食事と運動の面ばかり指導しているが、根本は働き過ぎによる交感神経緊張を、食べて解消する

  食習慣から肥満になっているのですから、食事、運動だけでなく、生き方を変えない限り改善しません。更なる肥満は狭心症や心筋梗塞が

  起るのです。心の悩みは肉体に影響を与え、心、栄養、運動の3つのバランスが崩れるとストレスとなり病気へと進みます。

  退職はそういう生活を断ち切るいい機会です。趣味やボランティア活動でボーッとしていないことです。頭と身体の両方を使ってください。

  そうすれば、今の団塊の世代の人達はさらに寿命が延びて、男性も80才を超える人が珍しくなくなるでしょう。

  注意しなければいけないのは、生活習慣病の薬による対処療法です。そうするともっと患者が増えるでしょう。そういう動きは止められないから

  健診を受ける人達が賢くなるしか方法がありません。薬で病気を治そうと言う時代は終わったと気ずいてください。対処療法は、短い間

  症状を軽くする力しかないのです。急性期をしのぐために薬を使うのは適切な処方ですが、半年、1年と飲み続けていい薬はありません。

  どの薬もせいぜい1ヶ月ぐらいを目安にしてください。1ヶ月ぐらいなら薬の害にも耐えることができます。医療費が値上がりして老齢者が

  困ると言うが、むしろ病院に行かなければいいのですから、無駄な治療をしなくて済むはずです。

  透析は月1〜2万円で受けられます。その程度ですから医師も気楽に勧めるのです.受ける患者も気楽です。日本だけ透析の患者が

  増え続けているのは、薬に頼りきっっていて、身体をいたわって自分で腎臓を治そうと言う気力がないからです。特に利尿剤の害で腎機能が

  悪化しているのです。脱水が起るからです。大まかに見て、1割程度が透析が必要だけど、残りの9割は必要なしと見ています。そんなに検査も

  しないで安いから気楽に勧めているのです。大半を自分のお金で払うとなれば、多くの人が簡単に透析を受けません。そうすると長生きします。

  透析患者の平均余命は8年ぐらいです。患者はそれを知っているのか、自分で負担しないから真剣に考えないのではないでしょうか?

  大体、高齢者は病気になるものと決めてかかるが間違いです。高齢者には高齢者の抵抗力があり普通に生きていれば病気になりません。

  誰でも寿命が来れば死から逃れられないが、昔は老衰で多くの人が死んでいきました。ところが、消えていくように亡くなる老衰が最近なく

  なっています。みんな病院に入ってすごい点滴をやって、多くの医療費がつぎ込まれているわけです。どちらが人間らしい1生かは自明です。

  だから、医療費が高くなると高齢者が困ると言うのはおかしいのです。病気の原因は殆どがストレスですから、ある程度薬を飲んで、落ち着いたら

  やめればいいわけです。そこを注意すれば、老後から死に向かって自然に生きていけます。

  団塊の世代は、いろいろな面で恵まれています。高度成長の頃やそれ以前の高齢者は働くだけ働いても生きるだけで精一杯でした。

  ところが、これだけ豊かになると、働いただけのゆとりがあると言うか、わが身を振り返る予備力が蓄積されています。

  こんないい時代はかってありませんでした。百歳まで楽しめるのではないでしょうか?その為には病気は偏った生き方を正すいい機会だと

  思って、薬に頼らない生き方に挑戦してください。折角のチャンスに生き方を変えないで薬を飲む世界に入ると、次々に薬が増えてこれからの

  楽しい暮らしが台無しになります。それと、働き盛りのときは無理して起る病気が圧倒的に多かったが、これからは楽し過ぎて起る病気に

  気をつけねばなりません。だんだん筋力が足りなくなって腰痛が出てきたり、疲れやすくなりますから、体操と散歩で能力の維持を心掛けましょう。

  化=免疫力の低下ではない

  これまでの免疫学は、リンパ球の進化で言うと、胸腺でつくられるT細胞、骨髄でつくられるB細胞と言う新しい免疫系の研究が中心でした。

  胸腺とはあばら骨の裏辺りにある、柔らかい組織です。詰まりこの胸腺と骨髄の働きを解明する研究でした。確かにリンパ節や脾臓に

  分布するT細胞とB細胞の数は膨大です。ところが、胸腺は20才ぐらいを頂点に年を重ねるにつれて退縮していきます。同じように骨髄も脂肪化

  が進みます。そのため、高齢者は免疫力がだんだん弱っていくと考えられていたのです。しかし、老化が単純に免疫力を低下させるとはいえず、

  進化の古いNK細胞や胸腺とは別の臓器でつくられる胸腺外分化T細胞が、割合も数も老化と共に増えていきます。T細胞は発見以来

  ずっと胸腺だけで作られていると考えられてきたが、胸腺だけでなく、別の臓器、腸管、腸管から進化した肝臓と涙腺、唾液腺等の外分泌腺

  、女性なら子宮、乳房、膣など、外界と接点のあるところでも作られていることが発見されました。こういう場所は常在菌が棲み付いている

  ので、防御する必要があるのです。再生上皮や再生腺細胞の監視もしています。それが胸腺外分化T細胞です。この細胞の1部は、NK細胞の

  マーカーを保有しているので、NKT細胞と呼ばれています。一方、胸腺で作られるT細胞は、胸腺由来T細胞と呼んで区別しています。

  生物の進化から、単細胞生物時代の細胞をそっくり残しているマクロファージから白血球は進化しました。マクロファージはアメーバのように

  異物をそのまま飲み込んで処理します。この機能を貪食能と言いますが、それを強めたのが顆粒球で、貪食能を退化させ、免疫の働き

  をするようになったのがリンパ球です。リンパ球のなかでNK細胞がマクロファージから進化した最初の細胞です。次に進化した古い免疫細胞が

  身体の中の異常を監視して処理する役割を受け持っています。生物が水中から上陸する前は、この免疫系で身体を守っていたのだろうと

  考えられます、上陸して環境が変わり外来抗原のウイルスや細菌、毒物から守るT細胞・B細胞と言う新しい免疫細胞が生まれました。

  水中にいた頃の生物のエラにあったリンパ球は内部異常を監視する自己応答型のリンパ球が95%を占めていて、残りの5%が外来抗原に

  対応していました。ところが、上陸すると色々な外来抗原に対応せねばならず、そこで、エラを胸腺に進化させ、自己応答方のリンパ球を

  死滅させ、残りの5%の外来抗原向けリンパ球を温存するようになり、その5%が分裂を繰り返して増え、外来抗原向けの巨大な免疫組織が

  出来上がったと考えられます。もう一つのB細胞を作っている骨髄も上陸後に進化した器官です。元々は、異常になった自分自身の細胞が

  あればそれを速やかに排除する防御システムが基本でした。それから進化して外来抗原に対する仕組みが身体に具わったのです。

  ところが、免疫学の先端の学者は、新しいT細胞・B細胞の研究が中心で、免疫系の働きと病気の仕組みや全体像が捉えられないのです。

  癌、膠原病などの自己免疫疾患、加齢による障害、さらに移植した後に起るGVH病など、原因不明と言われてきた難病は、全て古い

  リンパ球との関わりで見なければ病気の謎は解けません。これらの難病にかかると、内部異常を監視する古い免疫系の胸腺外分化T細胞、

  NK細胞、B-1細胞などが対応しています。進化の新しい免疫系のT細胞・B細胞が関わる世界ではないのです。その一つの例が加齢に対する

  誤った考え方です。年齢を重ねると胸腺が縮み、骨髄が脂肪化して新しい免疫系が影を潜めるが、それに代わって古い免疫系が顔を出します。

  若い時は外から入ってくる異物が多いが、年を取り活動しなくなると、老化した細胞が自然に出てきます。蛋白質の変成、脂質の酸化などです。

  それを察知して内部異常を監視する古い免疫系が目を覚ましたのです。守る対象が外からの異物より体内の異常へ変化したのです。

  しかし、必要以上に古い免疫系が活性化すると、老化を速めるので程々が肝心です。行過ぎると、外分泌腺などを攻撃し,それが老齢になると

  分泌現象の抑制となり、涙や唾液が出にくくなったり、膣が乾燥するのはそのためです。皮膚もみずみずしさがなくなってきます。

  この古い免疫系は、老化と共に新しい免疫系と置き換わっていくのですが、ストレスも引き金になっています。ウイルス感染やストレスなどの

  緊急事態が強かったり、長い間続いていると、古い免疫系が過剰反応を起こし、ストレスで新しい免疫系の力が落ちた時、ヘルペスウイルス

  などが暴れだし、組織を破壊して炎症を起します。緊急事態のときは、胸腺萎縮が起り、生物の基本に戻ってマクロファージが守るのです。

  緊急事態をしのぐと、若い時なら新しい免疫機能は、1週間もすれば元に戻るが、加齢によってゆっくり置き換わっていく防御システムは

  元に戻りません。だから、無理をして早く胸腺を縮める様な生き方は、長生きにとって不利になります。温存する生き方が一番いいのです。

  それにはストレスをためない生活です。