.

<IMG SRC="nonflash.gif" width=550 height=300 BORDER=0>

                                                                                            

                                                                                             

漢方
 体質を知れば病気にならない 現代によみがえる漢方の健康観
今の生活では体が危ない 病気を遠ざける生活の知恵
団塊世代を襲う病気と対策法

60才から健康になる体との上手なつき合い方

                                               

 

  西洋医学と東洋医学の違いは、前者は体を総合してみることを基本的にしないから、血糖値が高ければ、糖尿病に気をつけ、高血圧ならば

  降圧剤だけを出す、という単独の治療に留まりやすいのに対して漢方では、複数のデータを合わせて、体全体の状況を判断することに勤めます。

  それが、体質です。体質を知れば、どんな環境が自分の体にとって、益になるのか、害になるのかが分かり、自分に合った生活のペースも

  つかめてきます。これは、病気から身を守るために肝心です。60才代で癌、糖尿病、脳梗塞、心臓病などで病死する原因は、若い頃から

  猛烈に仕事をしてきた人が、いつまでもそのままのペースであり続けようとしたために、つまり自分のペースをつかみきれなかった為に起ります。

  反対に定年で家に閉じこもるようになったり、便利な電化製品で楽な生活を送り過ぎたりして、生活のペースを著しく落としてもまた、病気に

  近ずいてしまうのです。このような自分のペースをつかめずにいる状態を、東洋医学では「未病」といいます。

  未病とは、体の中でぼやが起きている状態で、火事にならないようにするには、自分の体質を知り、「中庸」に近ずいていく意識を持つことが

  大切です。中庸とは漢方が考える理想的な生き方で、年相応のペースをつかみ、その年齢の中で、最も健康であることを目指します。

  最近は、米国でも東洋医学の中庸を理想とする健康観を導入して「オプチマルヘルス」といってます。日本人が欧米人よりも長生きする

  理由を追求した結果、例えば和食の効能に気ずいたように、欧米でも東洋の健康に対する考え方に重要性を見出したのだと思います。

       体質は、実、中、虚に分けられる

  日本の漢方では体質を大きく「実証(以下実)」「中庸(以下中」」「虚証(以下虚)」の3つに分類しています。

  中は、体のバランスが整っていて、最も病気になりにくい状態。実と虚は体のバランスが崩れていて、その傾向が大きくなるほど、病気に

  なりやすくなります。それがぼやが起きている状態、すなわち未病です。それぞれの体質の特徴を「二六二の法則」に当てはめて説明すると

  社員全体の2割はバリバリ働き頼りになる人、もう2割は反対に会社のお荷物といわれがちな戦力にならない人、6割はその中間というものです。

  体質で言えば、頼りになる2割は実で、戦力にならない2割は虚、残りの6割が中です。

  虚が戦力にならないのは、しょちゅう体の不調を訴えては、大事な時に早退したり、休んでしまったりするからです。その理由は彼らに

  やる気がないわけでなく、虚の体は、無理が出来ないようにできている為です。

  体は病気を予兆させる合図ー痛みや疲労感などーを出しますが、虚の体はその合図を敏感に察知する為、人より疲れやすく、体調を

  崩しやすく、休養が必要となります。反対に、実はめったに病気をしません。徹夜明けでも苦も無く、効率を落とさず、仕事が出来ます。

  実がそのようにタフな生活を送ることが出来るのは、虚とは逆に、体に対するセンサーが鈍い為です。体が発する合図を上手に読み取れない

  為に、破滅の寸前まで自分は健康であると誤解し、働き続けてしまうのです。そして体の具合が少しおかしいと思ったときは、すでに手遅れ

  のケースが、非常によく見られます。このような体質による特徴を理解し、自分が実と虚のどちらであるか、またはどちらに傾きやすいのか

  を知ると、自分の体に合った生活のペースがつかめてくるでしょう。

      自分の体質を調べてみよう

       質問              [A]                          [B]                     どちらともいえない 

     1.体の状態は?       筋肉質。栄養状態が良好          痩せているまたはむくみやすい            

  2顔の色艶は?        顔色が良い                   青白い                            

     3.顔の左右のバランスは?    どちらかといえば対称         非対称(目の大きさ、口端の高さが違う)     

  4.血圧は?          高め                        低め                           

  5.声の出方は?       太く力強い                    小さく弱々しい                      

     6.忙しい時の食事は?   1食抜いても平気                 食事を抜くと仕事にならない                                                                                                            

    7.食欲は?           旺盛。食べるのが早い            細い。食べるのが遅い               

  8.食後は直ぐに動ける?  動ける                      動きずらい。しばらくの休憩が必要        

  9.体の異変にはすぐ気ずく?   他人の指摘や検査まで気ずかない    敏感に気ずく                   

   10.季節の変わり目の体調は?   特に変化なし               夏バテ、冷え性、春、秋に体調が崩れる                 

   11.冷たい食べ物や飲み物は好き?   好き。食べても体調の変化なし    苦手。下痢や腹痛など体調を崩しやすい   

  12.体力に自信は?      ある                       ない                            

  13.疲労の回復力は?    早い。疲労も感じにくい            遅い。疲れやすい                  

  14.睡眠時間は?       短くても支障なし                短いと疲労がとれない                

   15.徹夜明けの体調は?   ほぼいつも通りに仕事が出来る      つらくて仕方ない。時には寝込む          

 16.風邪をひくことは?     めったにひかない               しょちゅうひく                               

   17.行動や交友範囲は?   広い                       狭い                              

   18.物事への活動性は?    積極的                     消極的                                                      

   19.生活のリズムは?     不規則                      規則的                             

   20.お風呂に入った時の    シャワーだけでも温まる、         湯船につからないと温まらない          

    体の温まり方は?      長風呂をするとだるくなる

  21.音楽の好みは?      ビートのきいた激しい曲           スローテンポの曲                     

   評価: 

   ◎ Aの回答にチェックした数が11個以上・・・・・実の傾向があります 

   ◎ Aの回答にチェックした数が16個以上・・・・・実に傾いた未病です

   ◎ Bの回答にチェックした数が11個以上・・・・・虚の傾向があります

   ◎ Bの回答にチェックした数が11個以上・・・・・虚に傾いた未病です    

   ◎ A,Bともにチェックした数が10個以下・・・・・・現在は中です

  ・上記の結果から おおよその自分の体質を知ることが出来ます。体質に傾きが見つかった人は、中に近ずくための生活改善を行いましょう。

   実寄りの人は、過剰ペースになりやすいのでそれを抑えることが必要ですし、虚寄りの人は、ペースダウンし過ぎないように、体力や免疫力を

   補っていくことが必要です。特に実に傾いた未病の人は、今の生活を続けていれば、いつ、深刻な病を宣告されてもおかしくありません。

   また、現在は体質の傾きがない人でも、不規則な生活を続けたり、過度の心労や運動で心身に負担をかけたり、暴飲暴食などを頻繁に

  していたりすれば、体のバランスはいずれ崩れます。ですから、現在は中の人も、自分が実と虚のどちらに傾きやすいのかを把握し、いまの

  状態をキープするためのコツをつかんでください。

  世の中に出回っている実用書の多くは実の著者によって書かれているので、健康法でもビジネスのやり方でも、その内容は、典型的に実の

  意見であることが少なくありません。そこで、問題は、実に合う方法は、虚や中の人には向かないということです。

  虚が実の真似をすれば体への負担が大きく寝込んでしまう、虚からみれば、実の体力や気力は、スーパーマンのように驚異的なものです。

  山登りに例えると富士山に登るのがせいぜいの虚や中の人が実の人が登るエベレストには登れません。そういう人たちにエベレスト登頂を

  進めることは、自分の価値観を押し付けていることではないでしょうか?ことに〜式健康法なるものはその個人の体質を基準にしたもので、

  万人向きではありません。

 自身の体質を判断するには親を観察することが役立ちます。父親の体質は娘に、母親の体質は息子に受け継がれる傾向があります。

  つまり、祖父の体質は母親を通じて孫の男の子に、祖母の体質は、父親を通じて孫の女の子に伝わりやすいのです。

  ですから、親の体に起きたことは、その体質を受け継ぐ子供にも、高い確率で起ります。あらゆる反応が似通っているのです。

  また、体質は民族によって特徴があります。現代の日本人には、実に傾きやすい特徴があります。その発端は7世紀の肉食禁止令により

  1000年肉を殆ど口にしなかった歴史があり、長く粗食を強いられてきたのです。その間、虚の多くは体力や免疫力が低下し、虚の遺伝子は

  絶えていったのです。生き抜いたのは、体力と免疫力のある実たちでした。そのため、現代の日本人には、実寄りの遺伝子を持つ人が多く、

  いまの実優先の社会では、本来中の人でも、実に傾きやすいのです。