知りたかった食品成分の機能とエビデン

                                                                                           システイン・アセチルシステイン

    サプリメント等で目にするシステインは、美白効果や二日酔いの緩和など、女性だけでなく男性にも興味深いアミノ酸と言えるでしょう。そのシステイン誘導体である

  アセチルシステインは米国ではサプリメントとして販売されている。システインは、アスコルビン酸(ビタミンC)と共に、抗酸化性の強い食品成分の一つである。

  肌の黒色色素であるメラニンができる前の物質、ドパキノンと反応してメラニンの生成を抑制し、メラニンの排出を促進します。また皮膚では、直接メラニンを

  還元することによってメラニンを脱色し、「シミ」に効くとされています。さらに肝臓の代謝酵素を活性化し、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドの代謝を早める

  と言われています。サプリメントとして美白効果を期待される方や、タバコを吸う方、お酒を飲む方に勧められている成分です。

  医薬品やサプリメントで用いられているアセチルシステインは、システインをアセチル化した誘導隊で、特異なにおいと、水に溶けやすい性質が特徴です。

                                                                      食品中のシスチン量(mg)

食品名 タンパク質(g/100g) 可食部100g当たり タンパク質1g当たり マダイ 19 210 11
小麦 9 250 28 キャベツ 1.4 15 11
12.3 320 26 車エビ 20.5 210 10
そば 9.8 250 26 マグロ(赤身) 28.3 280 10
食パン 8.4 210 25 イカ 15.6 150 10
精白米 6.8 160 24 イワシ 19.2 180 9
さつま芋 1.2 21 18 牛乳 2.9 26 9
乾燥大豆 35.3 610 17 ほうれん草 3.3 26 8
鶏もも肉(皮なし) 18 220 12 ゴマ 19.8 140 7
牛サーロイン(脂身なし) 18.4 220 12 プロセスチーズ 22.7 120 5
豚ロース肉(脂身なし) 19.7 230 12 ゼラチン 85.5 0 0

  ✤生体での働き

  システインはメチオニンを基質として、アデノシルメチオニンを経て合成され、さらにシステインにグルタミン酸、グリシンが順次結合し、グルタチオンが合成されます。

  グルタチオンは、ほとんどの哺乳類に存在するトリペプチドです。抗酸化性を持つことから体内の過酸化物の還元などに働きます。また、各種の酵素の作用により、

  体内の薬毒物と抱合体を形成し、体外へ排出されるため、生体防御において重要な働きをします。

  ✤経口摂取の効果と意義

  米国の医学データにはシステインは収載されておらず、アセチルシステインは収載されている。胸痛(狭心症)、慢性気管支炎の合併症予防、ホモシステイン値の低下、

  インフルエンザの症状緩和に対して有効性レベル3(効くとは断言できないが、効能の可能性が科学的に示唆されているレベル)と判断されている。

  医薬品としてのアセチルシステインは

  ∘多くの感冒薬に含まれる解熱鎮痛成分の1つである、アセトアミノフェンの中毒症状の緩和に用いられる。これの大量摂取の場合肝臓障害や腎臓障害をもたらす場合

  がある。アセチルシステインは、グルタチオンより吸収がよく、枯渇するグルタチオンの材料を効率よく補給することによって、肝臓障害を予防するものです。

  ∘気管支喘息・慢性気管支炎における去痰の薬として用いられるものです。

  ❇注意事項

  アセチルシステインは処方薬で使う場合は、ほとんどの成人で安全だが、サプリメントとして販売されているので大量摂取の場合の副作用の注意が必要です。

  悪心・嘔吐・下痢やまれに湿疹・発熱・頭痛・眠気・低血圧・肝臓障害などが生じる恐れがある。授乳婦への安全性のデータはないので、服用は避けるべきです。

  美白と関連ずけられることの多いシステインですが、肌の健康にはビタミンAやビタミンCも重要であり、紫外線・喫煙・便秘などのマイナス要因を取り去ることも重要です。