緊急指令!今すぐ、ケムリの国から帰還せよ!!

                                           体を蝕む喫煙の害

  喫煙は、癌、心筋梗塞、脳梗塞、くも膜下出血、慢性閉塞性肺疾患、肺炎の主要な原因です。さらにインスリン抵抗性を増やし糖尿病発症

  のリスクを倍増します。

  働き盛りの日本人男性の死亡に関係する因子をを明らかにするための疫学調査で喫煙と高血圧、糖尿病が全死亡を有意に増やしています。

  一方、肥満と高コレステロール血症は全死亡に影響していない。喫煙は非喫煙者に比べ2.1倍死亡リスクが高い。高血圧は1.5倍、

  糖尿病は1.4倍で肥満や高コレステロール血症は全く全死亡リスクを高めていない。これはこの危険因子が死亡の一部に限られている

  ためでしょう。

  喫煙者は非喫煙者に比べ10年寿命を縮める。30才で止めるとのまなかった者と同等。50才で止めると4才取り戻し、60才なら3才

  寿命を永らえるといわれています。

            ▲ メタボりックシンドロームと全死亡

  MSはどれほど全死亡に影響をもたらすのか?日本での調査はなくスウェーデンでの調査によるとMSは全死亡を36%増やしているが、

  高血圧の55%、糖尿病の64%、喫煙の92%という全死亡増加作用には及びません。そうであっても、肥満者の増加がMSをより大きな

  健康問題になる可能性はありますがその場合でもMSが喫煙により大幅に増加する事に留意する必要があります。

  データ解析で非喫煙者を1.00としたMS罹患りかんリスクは禁煙者で1.77、喫煙者で2.38と現在及び過去喫煙がMSリスクを倍増させる。

  わが国の調査でも喫煙で1.92、糖尿病で1.64、高血圧で1.55、MSで1.36、高コレステロール血症で1.1の割合で死亡を増加させます。 

  喫煙は、血漿アディポネクチンを低下させ、インスリン抵抗性を高め、骨格筋によるブドウ糖取り込みを低下させ炎症誘起性サイトカイン

   を誘導して動脈硬化を促進し、糖尿病も高めます。以上から現在の日本の2700万人以上の喫煙者は糖尿病やMSの供給源となっています。

  タバコを吸わない人でも家庭での受動喫煙が軽度、中度、高度になるにつれ2倍、3倍、5倍とMSリスクが増加します。 

  妊娠初期の胎児の受動喫煙は将来の成人肥満の原因となる。胎内での受動喫煙により低酸素・低栄養がもたらされた胎児の

   「節約遺伝子」が作動し、インスリン抵抗性増加をもたらし、肥満を促進させるためと考えられます。

  0才児がよくかかる病気は急性咽頭炎・扁桃炎・急性気管支炎・上気道炎、1〜14才児では気管支喘息・虫歯・急性咽頭炎・扁桃炎・

   急性気管支炎・上気道炎、これらはすべて受動喫煙で罹患リスクが倍増する病気です。

  「禁煙できなければ外で吸いましょう」というアドバイスは意味がありません。タバコを吸った者の服・毛髪・手・呼気を通じて大量の

   タバコ有毒成分が子供に吸収されるので家族全員がタバコを止めない限り子供の受動喫煙は防げません。

  3000万人の喫煙者が禁煙せずに食生活やライフスタイルの改善を行っても、健康寿命の延伸には望めない可能性があります。

                                                                      ▲危険因子別10万人当りの生涯死亡リスク

危険因子 曝露群 死亡リスク/10万人
受動喫煙 家庭での受動喫煙あり非喫煙者 1万〜2万人
アスベスト アスベスト工場周辺住民 680人
ディーゼル排ガス 東京都民 435人
ダイオキシン 日本人全て 255人

   *受動喫煙が他の環境汚染因子と比較にならないほど大きな死亡リスクをもたらすことを示しています。