楽しく老いる

                                                           

  老いない体つくりのの心構えを述べてきたが、どれほど頑張ったところで、年をとるにつれ

  心身ともに老いていくのを避けるのは至難の業です。老化から完全に解放されることがないのなら、

  思い切って老化を楽しんでみるのはいかがでしょうか。「アンチ・エイジング」ではなく「エンジョイ・エイジング」

  即ち、加齢に立ち向かうのではなく老化を楽しもうというスタンスで生きることです。

  科学技術が進み、老化を遅らせる方法が発見され、若さをいつまでも保つ事がどれ程の価値があるのか?

  私たちは、限りある時間を生きることに価値を見出すべきだと思います。何時死ぬのか知っている人は

  いません。死は予告なく突然に訪れるものです。だからこそ、生きている時間を大切にしたい

  という願望が生まれるのです。もし、永遠に生きられれば、きっと、雑に過ごす事が多くなるでしょう。

  人生は幼少期(育ちの時期)、少年期(学びの時期)、青年期(巣立ちの時期)、壮年期(働きの時期)、

  中年期(熟成の時期)、老年期(実りの時期)に分けられます。人生を集大成するのが老年期です。

  今までの経験を生かして、人生で最高の時間を過ごすのが老年期です。老年期は死に向かっての

  心構えを培っていく時でもあります。悔いを残さない、後悔しない人生を迎えたいものです。

  こういった人生のまとめの時期だからこそ、老化に対抗するのでなく、楽しみながら元気に過ごしたいものです。

  私達の体は脳の指令によって体の様々な機能が働かされているのです。ということは、気の持ちようで

  体はいかようにも変わるのです。元気で長生きしている老人の多くは、自分は健康で元気だと

  自信過剰気味に思い込んでいるそうです。元気だという気持ちならば多少の体の痛みも現れないのでしょう。

  体の中には病気に対抗してひどくならないように働いているナチュラルキラー細胞があります。

  脳が楽しい気分になり笑いが起こると、この細胞が活発に働いて病気の症状を軽減することが

  科学的にも明らかにされています。老化に打ち勝とうと頑張りすぎはストレスとなり、かえって

  健康を害します。それよりも、老化を楽しんでしまおうと考えて、老化と仲良くつき合うほうが

  健康的であり元気を保てるのです。

  老いを楽しむ方法

  脳には左脳と右脳があり、左脳は言葉を操ったり、計算したり、論理的思考や推論といった働きをします。

  右脳はひらめき、芸術性、創造性、空間認知といった役割を果たしています。

  左脳と右脳の両方を刺激する事が脳の老化防止に役立つ、絵を描くことは右脳を刺激します。

  運転→脳をたえず働かせて、また刺激して老化を防ぎます。

  子供の頃にやりたかったことの実現→クルザー、ヨット、絵画、音楽、登山、旅行等誰にも邪魔されず

  夢中になれることを自分なりにすればよいのです。

  人間関係で悩みを持たない為には、自然体の人間関係を作ることです。言葉を変えれば

  自分中心のつき合い方です。いつも自分を大切にしながら他人と付き合うのです。

  むやみに相手に合わせようとあくせくしないこと。そうでないと、人間関係がストレスの原因に

  なってしまいます。 自分にとって心地よい関係を保ちながら、他人とつき合うのがよいのです。

  自分を大切にすることは、相手を大切にすることにつながります。

  少々わがままなつきあいをするほうが、自分にも相手にもストレスが生まれません。

  自分本位の生き方

  老化は自然現象です。その自然現象は急に起こるのではありません。本来、20年、30年の

  時間をじっくりかけて進むのです。しかし、運動不足、睡眠不足、ストレス、喫煙、飲みすぎといった

  生活習慣の悪さが続くと、老化が急に出現します。その急変に体は対応しきれず、いっそう

  老化現象が進むのです。

  若くて元気だと自信過剰ぐらいの思い込みが老いない体を作ってくれる力を与えてくれるのです。

  1人で生きられる体力作り→自分の力で、自分の思い通りに動かすことができる体力を作る。

  このために、苦しいトレーニングは必要ありません。日々の生活の中で楽に行えるのです。

  理論に基ずいた正しい運動を実践してはじめて体力は高まるのです。

  元気で長生きしている老人たちは、年令に合った体力の持ち主たちです。とくに強靭というのではなく

  年相応の体力を持った人たちなのです。しかし、多くの人は、運動不足や過食で年令よりも

  老いた体力しかないのです。そのために、階段をのぼると息が切れれ、疲れやすく、何かする

  ための意欲も低下し、毎日を漠然と過ごしているのです。

  これからの時代は、誰かが敷いた道に沿って歩むのではなく、自分で目標を決め、自分で進路を

  見つけて生きる事が必要です。人任せでなく、自分の力で生きる事が要求されているのです。

  その基礎となるのが、1人で生きられる体力と精神力です。