脳が若返る食事術

  はじめに:「脳が糖尿病になる!」こう聞いて、「え、脳と糖尿病って関係あるの?」と疑問jに思われたり、或いは「糖尿」という言葉にドキッとした

  人も多いのではないでしょうか。  食後、眠くなる   甘いものが好きで、菓子やジュースをついつい口にしてしまう   メタボだ   

  野菜不足だ   糖質制限を続けている   便秘がちだ   血圧が高めだ   もの忘れが多くなった   日中でもボーッとすること

  が多い  こうした症状や習慣が一つでもあれば脳には黄色信号です。最新の医学界でも注目されている「脳内糖尿病」にかかっていないか疑

  って見てください。そして、このままの生活スタイルを継続していると、近い将来に認知症になるリスクが高まると自覚したほうが良いでしょう。

  健康診断ですでに、「血糖値が高い」と警告された人はもちろん、正常値だと判定された人ほど要注意です。何故かと言うと、糖尿病ではない人

  も脳内だけが糖尿病状態になっている可能性があるからです。又血糖値が高いと診断されれば、それをきっかけに食事や生活習慣の改善に着

  手することもできますが、正常と判断されると「私は健康だ」と勘違いして何もせず、無自覚のまま脳の破壊がゆっくりと進行していくからです。

  特に、地域や会社の健康診断や人間ドックなどでは検査前に食事を禁じられ空腹状態で測定しているで、血糖値が低いままとなり、その結果、

  糖尿病が見過ごされているケースも多くなります。脳内糖尿病は痛くも痒くもないため放置していて、気が付いたら認知症になっているーこんな

  恐ろしい結末が待ち受けているのです。実は最新の医学で認知症は脳の糖尿病であるということが分かってきました。時には老後を暗転させ、

  時には周囲を不幸にする怖い認知症ですが、逆にいうと原因が分かってきたのならば、「認知症は予防できる」-と、神経外科医であり、20年

  以上認知症治療に積極的に携わってきた医師としてはそう確信しています。

  ▅脳の専門医が脳の健康を守る食事や食材を教えます ですから、これから食事をちょっと工夫するだけで脳の健康を維持できること、どんな

  食材を食べれば良いのかを述べます。医学書ではないので難しくはありません。誰でも簡単にできることだけを書きます。前半は、腸内環境を

  整えることを目標に、どのような食材を食べるべきかを書いています。それに加えて糖尿病、認知症にならないための糖の食べ方も書きます。

  後半では、糖がどうして脳を破壊するのか、その理由を知ることで脳の健康を守る方法を解説しています。文中の食事をすれば、脳だけでなく

  体全体がみるみる健康になるはずです。認知症と糖尿病の関連性が科学的に証明されつつある中で、最前線で働く者として認知症の発症や

  症状の悪化に「糖」が関与しているのではないかと気ずき、予防の可能性を肌で感じてきました。その理由としては、◆認知症患者さんで糖尿病

  のある人がとても多いこと(実際、糖尿病の患者さんが認知症になるリスクがそうでない人に比べ2~3倍くらい) ◆便が臭い人が多く、食習慣

  が悪い人が認知症患者さんには多かったこと ◆その一方で糖尿病の治療内容次第で認知症機能が悪化したり改善したりすること、こうした

  現実を数多く目の当たりにしてきたからです。実際、もう退院できないと思っていた重度の認知症患者さんが、食事内容や生活習慣を改善する

  ことで元気に退院していった事例は、病院では珍しくありません。▅認知症の「芽」は40代に出ています ところで貴方が脳の衰えを実感する

  のは「、どんな時でしょうか。人の名前がすぐに出てこない、「あれ」「それ」ということが多くなってきた、漢字を忘れてしまった・・・。このような

  ことが頻繁ににあると、「いずれ認知症になるのではないか」と不安を感じることもあると思います。その一方で「認知症は高齢者がなる病気」、
 
  「多少の物忘れは年のせい。40代、50代のうちから認知症の心配をすることはない」と考えている人も多いのではないでしょうか。確かに認知症

  は、60代になると発症する人が目立ち始め、75才を過ぎた辺りから急激に患者数が増加します。ところが、認知症は高齢になってから急に発症

  するわけではないのです。近年の研究で、認知症は15~20年という長い潜伏期間を経て発症することが分かってきています。つまり、60代で認

  知症を発症した人は、40代の時にはすでに認知症の「芽」が出ていた可能性があるのです。40~60代に起こりやすい記憶力,判断力、気力な

  どの衰えは、老化現象によるものばかりではなく、5年年後、20年後の認知症を知らせる重要なサインとなっている可能性があると考えています