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 生命を維持する為の医療処置を指すが、生命活動の基本となる「新陳代謝」を知ら

 ねばならない。体内に酸素や栄養、水を取り込み、血液を通じて体の隅々に運び、

 新たな細胞やエネルギーを生み出し、老廃物を尿や汗として排出する事を言う。

 この流れの一つでも絶たれると、生きていけない。かっては、その時点で自然に

 寿命を迎えたが、今は様々な機械や薬で代替できる。これが延命処置だ。

   新陳代謝の指標である呼吸、血圧、心拍数、尿の量、体温の低下で

   生命に危険が迫った場合、主に次のような装置や薬を使う。

 人口呼吸器 → 気管内に管を入れて人工呼吸器につなぎ、肺に空気を送る。

   淡を吐き出せるなど症状が軽い場合、鼻や顔を覆うマスク状のものもある。 

  肺炎やがんで肺機能が落ちたり、呼吸をつかさどる筋肉が衰えて呼吸が

  弱くなった場合に使う。

 血液循環の維持 → 心臓の動きが落ち、血圧や心拍数が低下した場合

  昇圧剤や強心剤の点滴

  心臓に電気刺激を与える装置(ペースメーカー)

  大動脈バルーンポンプなどを使用する。

 人工透析 → 血液中から老廃物を濾過して体外に出す腎臓の機能が落ち、

   尿が出ない場合に、血液を体外に出して濾過装置にかける透析を行う。

 栄養・水分補給 → 食べられない時に栄養(糖分、ミネラル、アミノ酸)や水を補う

  胃ろう・・・鼻から入れた管や、胃にあけた小さな穴から直接入れる方法

  中心静脈栄養・・・首筋や腰の静脈に管を入れ、血液中に直接注入する方法

  他に輸血や抗生物資の投与などの処置がある。

  どんな場合に採られるか?治療しても状態が好転せず回復の見込みがなく、 

   長期にわたり意識が戻らず植物状態になった場合だ。

 救急治療の場合 → 交通事故や脳卒中、心筋梗塞などで突然倒れた場合、

  病院に搬送され、集中治療室になどで救急治療を受ける。ここでは救命の為

  あらゆる手を尽くす場所だが回復しない場合には延命処置ともなる。

 慢性的病気の場合 → 病気が次第に進行し、最終的に人工呼吸器や透析が

  必要になるケース。集中治療で病気が劇的に回復することは殆ど期待できない。

  いったん装置をつければ、外せない状態で最期を迎える可能性も高い。

  いずれ延命処置をするかどうかの判断を迫られる事態が訪れる。そして

  医師はあらかじめ患者や家族に説明し意思確認の手順を踏む。

   延命処置中止のルール

 この条件は、過去の安楽死事件で示された判例はあるが、法的な基準はない。

  積極的安楽死 → 医師が筋弛緩剤などを投与して死期を早める行為

  消極的安楽死 → 延命処置の中止がこれにあたる。その要件は

  @患者に回復の見込みがない

  A治療中止を求める患者の意思表示がある(家族の推定も含む)

  B死期が迫り、延命処置が医学的に無意味と判断されている場合

  だが、上記の要件が実際には適用されたことはない。

  未だ「尊厳死法」の法制化はされていない。しかし、患者の93%は延命処置を欲していない。

 ▲WHO(世界保健機関)・・・がん患者の苦痛緩和の為、延命処置中断の正当な理由 

  @死期を延ばすに過ぎず、患者の希望に合わない

  A意思を表明できない患者に代わり、家族らと協議する

 フランス、オランダ、ベルギーなども尊厳死、積極的安楽死を認めた。

 

                               

  患者としての備えは?

 日本尊厳死協会 → 不治で死期が迫っている、植物状態が続く場合に限り

        延命処置を拒否する「尊厳死の宣言書」を会員に配布している。

  医療機関もこの文書を提示され人工呼吸器を装置しない等「意思の尊重」とする。

 医療機関によっては、受診時に、延命処置をおこなうかどうかについて「事前指示書」

  を作成できるところもある。医療機関の対応はまちまちです。 

  医師による主な安楽死、延命治療の中止事例で、殺人容疑、不起訴の判定がまちまち。

     

             脳死を人の死と「医学的に妥当」と認めるか否か?

         日本  38.6%      欧州    81.8%

                 脳死移植(臓器提供)

              日本  34%                     欧州   84%                                       
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