認知症  

      

         A:アルツハイマー病        ABC→75%

         B:アルツハイマー病 + 脳血管障害     

       C:アルツハイマー病 + 脳血管性の認知症            

          D:脳血管障害                           D→15%                                                                                      

          E:脳血管性の認知症                                       A    B  C  D    E     

      ○  AとEの合併例が多い              

    B・C=合併症部分

       ○治療法:食生活は栄養バランスの良い食事を腹八分目にして規則正しく摂る。

          30〜60分/日歩行を3〜4回/週行って適正な休養を取る。

    ✶アルツハイマー型痴呆(75%)→アミロイド班の形成とタウたんぱくの変性による神経細胞の死により起こり、発症は緩慢で、初期には

  記銘・記憶力が低下します。時間の観念が薄れ、外界への注意力が低下し、よくうつ、妄想、突然パニックに陥ったりする症状が見られる。

  また、徘徊はいかい、独り言、無意味な多動、収集癖なども認められる、他にも構成力や企画力が失われる、読み書き、何に使うのか、言葉の理解力、

  言葉が出てこなくなったりといった症状が起こってきます。全ての人に一様に起こるわけでなく個人差があるが症状は確実に進行してゆきます。

  ✶脳血管性痴呆(15%)→脳梗塞発作によるもの、小さな脳梗塞巣が多発して起こるもの、びまん性の白質病変によるものの3つに分類されます。

  それぞれ急性に発症するもの(前者)、徐々に階段状に進行するもの(後者2つ)に分かれます。

  これらの症状は、初期にめまい、しびれが見られることもあり、知能や記憶が部分的に傷害されます、片麻痺、言語障害などの運動麻痺

  を伴うこともある。リスク要因は、加齢による脳動脈硬化の進行、高血圧、糖尿病、高脂血症、心疾患、飲酒、喫煙などが挙げられ、いわゆる

  生活習慣病の予防が、脳血管型痴呆の予防になる。末期の症状はアルツハイマーと同様になってくるので、区別は難しくなる。

  ✶レビー小体型→物忘れよりも幻視や妄想などが先行する。1種の蛋白質からなるレビー小体が大脳皮質にたくさん現れ、神経細胞が壊れていく。

  これら幻想を抑える働きが注目されているのが、漢方薬の抑肝散だ。大きな副作用は無いが、服用中に血中のカリウムが減少することがあり、

  患者によって頭がボーッとしたり血圧が上昇したりする。定期的血液検査が必要。アルツハイマー型の妄想、徘徊の抑制にも注目されている。

     

    認知症とは様々な認知機能の低下によって、日常生活に支障がある状態をいいます。記憶障害、言語障害、出来る筈の行動ができない、

  物の正しい認知が出来ない、計画が立てられない、筋道を立てて考えられない、抽象化が出来ないなどの認知障害が持続的で、

  徐々にあるいは急激に低下し日常生活や社会生活に支障をきたしている場合を認知症と考えられます。 ❃簡易知能評価スケール

  認知症は食習慣、運動習慣、睡眠、社会交流、余暇活動といった生活習慣によって、ある程度防ぐことが出来、リスクファクターでもある。。

            ★食と認知症の関係

  認知機能と栄養素の関係から  @ビタミンC、ビタミンE、β ーカロチンなどの抗酸化物の欠乏   

                      AビタミンB群(とくにB2,B6,B12)及び葉酸の欠乏

                      B亜鉛、鉄などの微量金属の欠乏

                      C脂質の摂取過剰                これらが認知機能の低下と関連している。

  アルツハイマー型痴呆と食事との関連では  @ DHA,EPAの多い魚

                              A ビタミンC,Eなどの抗酸化物質の豊富な果物、野菜

                              B 赤ワインに含まれるポリフェノール       これらが防御因子として挙げられる。

  国内の調査研究でも 魚、野菜、揚げ物、加工食品、漬物の摂取が多い高齢者のほうが日常自立して生活できる能力を保っている。

  認知症予防にサプリメントとしてイチョウ薬やコエンザイムQ10などが注目されているが未だ医薬品ではなく有効量なども不明確。

          ★運動と認知症の関係

  身体活動は有益な予防因子である。 ウオーキングなどの有酸素運動は脳内の血流を高め、神経伝達物資が活性化することで脳機能を高める。

          ★その他の関連要因

  睡眠と認知症との関連  何度も目が覚める中途覚醒や不眠は認知機能を低下させる。良質な睡眠は大切である。

  昼寝30分をとる人は、夜間の睡眠が良好な人が多く、一方夕方や夕食後にうとうとしてしまう人は、夜間の睡眠が不良の人が多い。

  生活のリズムを整え昼寝と運動がよい睡眠を得る。

  知的活動の高い人、本や新聞、ゲームなど余暇活動を多くする人、人との交流が多い人は認知症になるリスクが低い。

  これは残っている機能の強化と代償機能の2つの効果が期待でき、傷害された神経ネットワークを健全なもので補強して症状を抑制している。

  ▲認知症になりかけた時には、エピソード記憶、注意分割機能、計画力の3つの認知機能が落ちてきます。

  エピソード記憶:「いつ、どこで、何をした」といった事柄について、過去に体験したことの記憶です。この機能が落ちかけてきた時には

  忘れそうな事を常に記憶しておこうとする意識を持つことが大切です。食べた物、出会った人などをメモにとりエピソード記憶を鍛える。

  注意分割機能:いくつかのことを平行して行う能力です。この能力が落ちてきた時には

  短時間で集中して2つのことを同時に行うこと。例えば、料理を作りながらテレビドラマのストーリーを追う、といったことが効果的です。

  或いは、人との会話の中で相手の意見を聞きながら、自分の意見をまとめていくといった作業がこの機能を高める。

  計画力:手順を考え、具体的に物事を進めていく能力です。この能力を鍛えるには新しいことに挑戦することです。

  今まで作ったことのない料理を考える、新しい趣味に挑戦する、旅行を計画する、ゲームをするなどが効果的です。

  ▲生活習慣を変えるには身近な人と一緒にやったり励ましてくれる仲間がいると楽しく続けられます。

     小さな目標から徐々に大きな目標に近ずくようにします。生活に無理なく組み込めるもの、具体的なものにします。

  目標達成の記録をつけて、自分で達成感を感じられるようにすることも大切です。

  認知症の発症は3割が遺伝、7割が環境といわれています。早期から認知症にならないような生活習慣を実践することで、高齢期の

  生活を充実したものに出来ると考えられます。  

  ✽認知症の人への対応は→ なるべくお互いにストレスにならない対応をすることが、問題を解決する一番の方法です。

  ✶抑圧するのは逆効果:先ずは、お年寄りの行動を「問題行動」「異常行動」と決めつけないこと。一見意味のわからない行動にも何かの原因があり、それを取り除くこと

  で解決できる場合もあります。 ためしに徘徊の例を上げましょう。人間だれしも、同じところにずっといると気分を変えたくなります。私たちも長い会議の休憩時間には、

  外でぶらぶらしたくなりますね。徘徊もこれと同じと考えれば、やめさせようとしばりつけるのは逆効果とわかります。徘徊がクセになっているお年寄りは昼間どんどん

  連れ出して存分に気分転換してもらえば、夜はぐっすりと眠ってくれるはずです。

  ✶平和的な解決が一番:ともすると「なんでこんなことを!」と怒りに任せた対応をしてしまいますが、しかるよりは平和的な解決を選んだほうがお互いの為、例えば相手が

  同じ話を繰り返すなら、冷たく聞き流したりはねつけたりするのではなく、相手の言葉を繰り返して、こちらが理解していることを伝えるのも一つの方法です。

  便いじりをする人なら、いじる前にトイレに誘い、排便してもらいます。認知症に関する研究は進んでいますが、「これ」という解決策がないのが現状。ならばどちらにも

  ストレスにならない対応を選んで、気長に付き合っていくのが一番ではないでしょうか。