健康寿命120才説

  ◯長寿郷に寝たきりがいない理由

  楽あれば苦あり、苦あれば楽あり

  「運動不足は、緩慢な自殺である」これは、国際的なヨガ指導者の戒めである。人間も動物の一種です。「動物」って、「動く」「物」ですよね。だから本来動かなければいけない。「働く」とは

  「人」が「動く」と言う意味です。「70才を過ぎて入院すると、1日1年の割合で老化する」衝撃的味実です。高齢者が入院して、ベッドに寝たきりだと、筋肉は急速に衰えます。英語の諺に

  「Use or Lose!」という警句があります。”使わないと、衰える!ーこれは、人間のあらゆる生理機能に通じる警句です。それを医学的には「廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)」と呼びます。筋肉は、その最たるものです。

  「楽あれば苦あり」ー昔からの諺です。身体を動かさないで楽ばかりシていると、筋肉が衰え寝たきりになってしまう。すると、身体の自由がきかず苦しむことになります。まさに「楽チン」の後に

  「苦労」がやってくるのです。逆に「苦あれば楽あり」ー筋肉トレーニングは、楽なものではありません。でも、それを欠かせないでいると、年をとっても、ラクラク、スイスイと身体を動かせます。

  50、60は(はな)垂れ小僧

  よく仕事する。よく働く。これも百寿者に共通する特徴です。67回も訪れた長寿郷の記録では、寝たきり老人の記述は一切ありません。長生きした理由を尋ねると、例外なく「仕事が好き」と

  答えています。コーカサスの長寿者の調査で、この地方の人々が「自分で年を取ったと感じるのは、どんな時?」という質問に次の様に答えています。・100才を超えた時、・見に登れなくなっ

  た時。・菜園や畑を耕せなくなった時・・・。「何故長生きできたと思うか?」には「新鮮できれいな空気、ストレスがない、伝統的習慣に従ったセックス、十分な労働、適切な食事のおかげ」と

  答え、・長生きの秘訣は、激しい労働を続けたこと。・労働と急速のバランスがとれていること。・できるだけ女の子を追いかけるのが良い。・神様や山々のおかげと、食事の節制のおかげ・・・。

  「一生懸命働くこと」と「控えめな食事」が決め手だとキッパリと言う長寿者もいます。そして大方の長寿者が、50、60才は青年期だと信じていて、20代に戻してもらうより今の人生の方がいい、

  とまで言い切っているのです。彼達にとっては50、60は洟垂れ小僧、100までは木登りや農作業が当たり前で、今を謳歌しているというわけです。この気構えは見習いたいものです。

  米国100才超は日本の2倍

  世界の長寿郷では100才を超えた老人が、畑で(くわ)を振るい、家の中では家事をこなしています。一方、アメリカは、別名”デブの帝国”と呼ばれるほどの病人大国です。先進諸国主要

  16ヶ国でも、平均寿命は最短レベルです。そして、医療費は最高・・・・と言う皮肉。そんなアメリカでも、約1割のインテリ層は違います。食事は菜食主義、余暇にはヨガや瞑想、そして、筋トレ

  や運動に精を出します。だから、人口比率では、アメリカには100才以上が日本の約2倍もいるのです。それは、知識階層がジムトレや菜食など、健康管理を徹底して行っているからです。

  そして、アメリカの百寿者は、自分でコーヒーを()れたり、散歩したり、自立している各しゃく老人が殆なのです。

  日本は自立させない、欧米は自立させる

  多くの百寿者が、要介護、寝たきり・・・。これが平均寿命が世界一を誇る日本の実態す。これは周りの人間にも非があり、日本の老人福祉と言えば、まずは「安全介護」「完全介護」なのです。
  
  何から何までやってあげる。「ハイ、ご飯ですよ」「お薬飲みましょう」「お絵描きしましょうね」「お遊戯ですよ」・・・まるで保育園です。老人施設に入居している方々も、厳しい人生を生き抜いて

  きた先輩達です。それを保育園・幼稚園並に扱う。すると、お年寄りも何でもおまかせになってしまう。老人に依存心が芽生えるのが当然です。だから、元気なお年寄りも、みるみる弱っていく

  自立心がしぼんでいく。

  あちらは天国、日本は地獄

  保険会社の部長が、研修旅行でヨーロッパの老人ホームを見て愕然としたそうです。「あちらは天国です。日本は地獄です」何故なら、欧米の老人施設は「自立させる」ことを目的としています。

  だから、寝たきりの人は、起き上がらせる。起き上がれると、車椅子で動かす。次に、歩く訓練をさせる。歩けるようになると、散歩をさせます。あくまで自分でやらせます。「施設の職員は、

  介添えでつきます。しかし、じっと見守り、手助けしません。ころびかけた時などにサポートするだけです。日本は、なんでもやってあげる・・・」日本老人施設は「何でもやってあげる」ことを福祉

  と思い込んでいるようです。部長が言いました。「あちらは笑顔が輝いています。日本は顔が死んでいます」これは方向も現実も、180度、違います。だから、日本の寝たきり老人は、アメリカの

  5倍、ヨーロッパの8倍という惨状になるのです。医療と同じく、介護も根本的に間違っているように思えます。