健康寿命120才説

  ◎長寿者は何を食べているかー「塩」と「石臼」がキーワードだ

寿命を延ばす、脅威のフンザ食 寿命を縮めた石臼文化の衰退
長寿郷の食事に共通することとは? 長寿に不可欠な「正しい塩

  ◯寿命を延ばす、脅威のフンザ食

  百寿者が50~60代に見える

  「日本人の平均寿命が延びたのは、戦後の豊かな栄養のおかげ・・・」政府は、こう宣伝し、「もっと栄養を摂れ!」と勧めています。しかし、これは間違いです。日本で百寿者

  が増えているのは、この方達が幼い頃、若い頃に超少食・粗食で育ったからです。自然な粗食が、寿命を延ばすーその事実を証明したのが「マッカリソンノの実験」です。

  1920年、インド国立栄養研究所に英国からマッカリン博士が所長として赴任してきました。博士は、現地で「不老長寿郷フンザの話を聞き、早速調査に赴きます。それは、

  まさに秘境に存在し、山の斜面に段々畑がある僻地でした。現地を訪れた博士は、その畑でかいがいしく働く老人達の多くが100才以上と知って驚愕します。どう見ても彼ら

  は50~60才代にしか見えなかったのです。マッカリン博士は、彼等の家々を一軒ずつまわり、その食生活を調査しました。まさに、森下博士が行っている手法と同じです。
  
  薄焼きパン、野菜、果物のフンザ食

  イギリスという文明国からきたマッカリン博士は愕然とします。百寿者全員が食べていたものは、フンザ人の主食であるチャパテイという硬い蒲焼きの雑穀パンに、野菜と

  果物の完全菜食だったのです。それは、欧米先進諸国から言えば、超粗食そのものでした。「肉食を重視する肉食人種由来の栄養学から見ると、まさに正反対の、いわば

  ”反”西洋栄養学の現実が眼前に展開されていたのだから、ショックを受けたのも当然の話しだろう」研究所に戻ったマッカリン博士は、驚愕体験の謎を解く為、以下の実験に

  取り組みました。マウスをA、B、C群に分けて、経過観察を行ったのです。▼A群:フンザ食 チャパテイ(フンザ人の主食である硬い雑穀のパン)、もやし、生人参、生キャベツ

  殺菌されていない生牛乳。 ▼B群:インド食 米、豆類、野菜、肉類などを調味料を使い料理した、インド人が常食する食事 ▼C群:西洋食 白パン、バター、ミルク、紅茶、

  野菜の煮付け、ハム、ソーセージ、ジャムなど。 実験は、生後すぐのマウスから開始され、27ヶ月続行されました。これは、人間の寿命に換算して50才までに相当します。

  それから、3群のマウスを解剖して、全身の組織切片標本を作成し、丹念にA、B、C群の違いを観察、比較したのです。 ▼A群:フンザ食ーマウスは、ただの一匹も、一か所

  も、病的変化は観察されず、100%完璧な健康状態だった。 ▼B群:インド食ーマウスの約半数に、脱毛症、う蝕症(虫歯)、肝炎、腎炎などの病変が発症してした。 ▼C群:

  西洋食ーマウス全匹に、例外なく、各種各様の病変が検出された。また、この西洋食群では、身体的病変の他、精神異常も見られ、共食い現象を引き起こした。

  貴方は、唖然として、声も出ないでしょう。それでも、”豊かな”(?)肉食の西洋食を食べる気になりますか?「このマウスの実験結果は、そのまま、そっくり現代人間社会の

  病態生理現象として通用します。肉食栄養学を完成させた欧米、特に大量肉食の米国では、肉食による癌や血管・心臓病などの慢性病の他に、多発する肉食性精神病にも

  悩まされています」このフンザ桃源郷には、後に森下博士がフィールドワークとして訪れ、さらに深く調査研究していくことになります。

  現代人の食卓とかけ離れた粗食

  森下博士が世界の長寿郷として2番めに認定したフンザはパキスタン北東部にあるカラコルム山脈の秘境です。フンザの気候は冬季を除いて比較的温暖であり、緯度は

  日本の九州南部当たりに相当します。海抜2000~3000mの高地なので、冬は零下20度にもなり、雪も多い気候です。伝統的な食べ物は、主食が「チャパテイ」で、他には

  大麦、キビ、ソバ、アワ、ライ麦、トウモロコシなども食べられていて、当然ながら全て未精白のもの。副食は100%野菜で、ホウレン草、キャベツ、白菜、カブ、人参、ジャガイモ

  などですが、野菜が取れるのは夏季に限られるので、冬季用に天日干しし、乾燥させてそれらを用います。自然の食品をそのまま味わうのが普通とされ、必要に応じて岩塩

  が使われます。但し、砂糖はありません。注目したいのは、クルミの実や油がふんだんに使われ。加熱や、精製、添加物の使用のない、天然油です。まさに現代人の食卓と

  はかけ離れた、究極の粗食とも言える内容です。

  現代文明は貧しく犯罪的である

  この「マッカリンの実験」は文明とは何か?豊かさとは何か?という痛切な問いを突きつけてきます。文明とは人々を豊かにするために発達しているものと思ってきました。

  しかし、フンザの超長寿者のたくましさに感動したマッカリンの実験は、全く真逆の結論を導き出したのです。真の生命にとって・・・現代文明は、あまりに貧しく、犯罪的である。