生涯健康脳

  

  ◎「生涯健康脳」は自分で作れる!

見た目と脳は一致している! 「生涯健康脳」は認知症の一次予防から
膨大な疫学データが「予防医学」を実現させる 受精卵から始まる「生涯健康脳」
4つのデータから人の将来が見える 自然に逆らうアンチエイジング
平均寿命と健康寿命をイコールにする アンチエイジングより「スマートエイジング」で
65歳以上の8人に1人が認知症予備軍

  ◯見た目と脳は一致している!

  人体の内部情報を,磁気を使って3次元で撮影するMRI(磁気共鳴画像)で脳や身体の内部を隅々まで輪切りにした状態で見ることができます。長い間、これに接していると

  その方の脳が見えてきます。例えば70才の男性が撮影のために、MRI室に入ってこられたとしましょう。身なりがきちんと整い、お洒落のセンスもところどころに感じられます。

  その言葉遣いも丁寧でしかも声が若々しい響きを持っています。実は、ここまでで、この男性の脳の画像がはっきりと映し出されています。どのような画像が浮かんでいるのか

  というと、脳の中枢である前頭葉はじめ周囲にも殆ど萎縮がなく、しっかりとした脳の画像です。画像診断という仕事を16万人の脳の画像を見てきました。これらの経験を通じて

  「身なりと脳の画像は多くの場合一致する」ということです。身なりがきちんとしっかりされている方の脳は若々しく、逆に身なりが老け込んでいる人は脳も老け込んでいるのです。

  「名は体を表す」という言葉があるが、まさに、「体は脳を表す)という言葉がピッタリと当てはまります。脳がしっかりしているから、きちんとした服装をしていることも考えられます。

  また、身なりや言葉遣いに頭や心を働かせているから、脳が健全であるということも考えられます。これは表裏一体というか、人間は色々なことが絡み合って、その状態を作って

  います。ですから、この若々しい70才の方とは逆に、脳の老け込んだ方は脳の萎縮が進むことで認知力が落ち、外見を整えるところまで気が回らなくなったということもあるでしょう。

  どちらにしても「見た目の印象と脳の健康度は一致している)というのが、長い間M沢山のデータを見てきた経験から分かってきました。

  ◯膨大な疫学データが「予防医学」を実現させる

  疫学というのは大きな集団からデータを集積し、そのデータを統計学的な手法を用いて解析して、疫病の原因やその傾向を明らかにするものです。例えば、「このような体質の

  人が、このような生活習慣だと、脳はこのようになる」ということを明らかにしていきます。この場合、20人位のデータからは説得力がなく、やはりある程度の大人数のデータを

  集めて、そこから見えてきたものこそ、より真実に近いということができます。体質についても、いまでは遺伝子レベルまでが対象になり、「こういう遺伝子を持った人は、こういう

  生活習慣にすれば、脳をこのようにすることができる」ということも明らかになってきています。この疫学データは、認知症など脳の病気を未然に防ぐことができる「予防医学」にも

  大きな力を発揮するようになってきたのです。

  ◯4つのデータから人の将来が見える

  大きな社会問題となっている「認知症」についての予防法を4つの分野のデータを集めてその解析を進めます。「認知力」「生活習慣」「遺伝子」「脳のMRI画像」の4つです。

  これらを総合的に解析して「認知症の予防法」を導き出していうわけです。まず「認知力)のデータは、「認知力テスト」を行って、知能や記憶力を測って集めます。次に(生活習慣」

  は、睡眠時間、食習慣、飲酒、喫煙の頻度と量、趣味、運動の傾向など、あらゆる生活上の習慣について詳しく情報を収集します。3つ目は「遺伝子」。これは血液や唾液空遺伝子

  を採集します。そして4つ目が「脳のMRI画像」です。この脳のMRI画像のデータが世界でも珍しく、脳の機能、血液の流れている量、更には「白質」と言われる脳のネットワークが

  走っている深い部分の情報までみることが出来るのです。脳がどのように発達するのか、また、何かをした時に脳のどこが活動するか等、様々な情報をこのデータから得られます。