全ての疲労は脳が原因

  ◎日常的な疲労の原因はいびきにあった

昼間にウトウトは睡眠中のいびきが原因か 厚労省も警告する国民病「睡眠障害
いびきには新開発「疲労回復CPAP]」で呼吸負荷を軽減 睡眠中は疲労回復因子FRの働きが疲労因子FFを上回る
CPAPではいびきがある85%以上の人に疲労回復効果 疲労回復の決め手は睡眠開始の3時間
酸素カプセルと「疲労回復CPAP」の決定的な異なる点 睡眠の質を向上させるには生体リズムを整える
「睡眠時無呼吸症候群」は疲労と関わりが深い 夕方以降は強い照明を浴びないようにする
いびきがある場合はPSG検査で睡眠チェック 安眠を呼ぶ入浴と食事法
睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病に罹るリスクが高い 寝酒は睡眠にとって悪影響でしかない

  ◯昼間にウトウトは睡眠中のいびきが原因か

  昼間にウトウトしてしまう。車や電車に乗ってらすぐ眠ってしまう。それは夜の睡眠中の「いびき」が原因で日常的な疲労を招いているのかもしれません。日常的な疲労で昼間の

  眠気を訴える患者の中に、少なからず睡眠中のいびきが原因と考えられる人がいます。そもそも、いびきは何故疲労を引き起こすのでしょうか。呼吸は肋間筋の働きとともに、

  横隔膜を下げて肺を陰圧(内部の圧力が外部より低い状態)にすることで外界の空気を吸い込む動作と、横隔膜を戻して肺から空気を自然に送り出す動作で構成されています。

  子供の頃に顔を紅潮させて風船を膨らませた思い出があると思いますが、風船を膨らませるのと同様に、横隔膜を下げて肺に空気を送り込むのも実はかなりの重労働なのです。

  人はそれを休みなく24時間死ぬまで繰り返しています。1時間自転車を漕いでも消費するのは300kcal程度なのに、何一つ運動しなくても每日生きているだけで約1500kcalの

  エネルギーを必要とするのも、呼吸にかなりのエネルギーを要しているからと言われています。呼吸は通常でもかなりの運動負荷になっているのですが、いびきをかいている状態

  では気道が極小化しており、肺に空気を入れるには更にエネルギー負荷がかかり、まさに風船をストローで膨らませようとしているようなもの。十分な空気を吸うことができず

  低酸素呼吸状態に陥りやすくなります。そうなると、自律神経は心拍を速くし、血圧を上げて酸素供給量を維持しようと頑張ります。その結果、本来、最も休めなくてはいけないはず

  の自律神経を睡眠中に更に酷使してしまうことになります。そんな状態では疲労は回復するどころか、眠ることでむしろ疲労を蓄積させてしまうことになりかねません。眠っても疲れ

  がとれない。仕事中も眠気が強い、運転中についウトウトしてしまう場合は、睡眠中のいびきがその原因ではないか、一度疑ってみてください。左表は眠気の評価尺度です。

  8項目中の合計点数が11点を超える人は、「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあり医療機関の受診が適当とされ

  ています。合計点数が11点を以上であった人は、いびきなど睡眠の質の低下或いは睡眠時間の不足が疑われ

  ます。まずはセルフチェックしてください。

  ◯いびきには新開発「疲労回復CPAP]」で呼吸負荷を軽減

  いびきは、睡眠中に気道が狭くなって生じる現象です。そのことで呼吸が著しく障害され、必要量の空気を肺に送り込むのに

  莫大なエネルギーを消費するだけでなく、呼吸をつかさどる自律神経に大きな負担をかけてしまいます。そこで、「睡眠時

  無呼吸症候群」と診断された人は適切に使用すれば、100%の有効率を有するCPAP(持続陽圧呼吸療法)と言います。

  エアチューブと鼻マスクを介して適当な圧を加えた空気を鼻から気道へ送り込み、気道を押し広げて通りをよくするものであり、

  睡眠効率を上げる事で、慢性的な疲労を劇的に改善することでも知られています。CPAPは、気道を広げるだけでなく、圧の

  加わった空気を送り出すので、呼吸すること自体が楽になります。前に触れたように、呼吸は風船を膨らませるのと同じように

  実はかなりの運動負荷になっています。圧の高い空気を送り出すことは、自動空気入れで風船を膨らせるようなもの。

  息を吸う行為を非常に楽にしてくれます。その結果、呼吸運動の負荷が軽減されて呼吸状態が安定するため、自律神経が

  休みなく働いて脈拍を上げたり血圧を上げたりする必要がなくなります。つまり、自律神経を休めることができ、質の高い睡眠

  が可能となります。ただ、従来、CPAPは、睡眠時無呼吸症候群の患者を対象としたプログラムになっており、無呼吸ではない

  ながらもいびきをかきやすい慢性的な疲労の人には別のプログラムが必要でした。そこで、いびきをかきやすい健康な人を

  対象に、睡眠中のいびきと低呼吸に応じて送り込む空気圧を調整する「疲労回復CPAP」の実用化のシステムを開発しました。

  「疲労回復CPAP」は、いびきをかきやすい健常者向けに特別に開発されたもので、睡眠時の呼吸負荷を軽減し睡眠時の

  疲労回復を促すようプログラミングされています。また、息を吸う時は肺に空気が入りやすいようにCPAPの圧を高め、息を吐く

  時はCPAPの空気圧を抑えることで息を吐きやすくする自動アジャスト機能をがついています。「疲労回復CPAP」は、熟睡感のある質の

  高い睡眠を得るだけでなく、自律神経及び呼吸にかかる負担を軽減できることで疲労回復が期待できます。