健康常識100のウソ

  ◎「食の常識」30のウソ

肉や大豆を食べれば蛋白質は十分だ バターよりマーガリンを食べよう 日本茶は癌を防ぐ
大豆は肉よりも良質の蛋白質が摂れる 無農薬野菜は体に良い 牛乳は体に悪い
卵を毎日食べるとコレステロール値が上る 玄米食は体に良い 大豆は女性の味方
ブランド卵のほうが栄養がある 白糖は体に悪い 伝統的な日本食は健康に良い
動物性脂肪は動脈硬化や心筋梗塞の原因になる アルカリイオン水は健康に良い ニンニクは万能食だ
肉を食べる人は脳卒中になりやすい 野菜を食べればビタミン摂取は十分だ 酵素食品は必要だ
植物油は体に良い 食物繊維は野菜から摂る 腹八分目は体に良い
「体に良い、やさしい」の表記の食品は安全だ ローヤルゼリーは万病に効く ビタミンAの摂り過ぎは毒だ
栄養はバランスよく摂ろう 山菜は体に良い ビタミンAはレバーから摂る
1日30品目は食べよう アガリクスは癌に効く サプリメントは必要ない

  71.肉や大豆を食べれば蛋白質は十分だ

  蛋白質が体に大切なものであることは、分っていただけただろう。従来の栄養学でも蛋白質の重要性は指摘されている。従来の栄養学でも、分子栄養学でも

  人間は1日に体重の1/1000の蛋白質を摂取することが必要だと言っている。しかし、従来の栄養学が蛋白質の量だけを問題にしているのに対し、分子栄養学では、

  質も重視している。もしも蛋白質の量だけを問題にするのなら、体重60kgの人は、1/1000デ60gの蛋白質を毎日摂取していればOKということになる。仮に120gの

  ステーキの半分が蛋白質だとしたら、それで1日のタンパク摂取量が満たされると言うことである。その程度の量を1日で摂取するのは、そう難しいことではない。

  しかし、これではいけないのである。蛋白質いくら摂取しても、その質が悪ければ決して十分ではない。正確に言えば、人間は1日に体重の1/1000の「良質」蛋白質

  を摂取する必要がある、と言うことになる。では、何が蛋白質の「質」を決めるのか、蛋白質は、20種類のアミノ酸を様々な順序で並べたものだ。20種類のアミノ酸は

  「可決アミノ酸」と「不可欠アミノ酸」に分けて考えることが出来る。前者は自前で作ることができるもの、後者は自前で作れないから、食品から摂取するもの。

  この不可欠アミノ酸は20種類のうち9種類ある。つまり、体が必要とする9種類のアミノ酸と同じ比率で含んいるのが良質蛋白質である。アミノ酸スコアではなく、

  プロテインスコアを使う理由がこれである。つまり、体重60kgの人なら、こうしたプロテインスコア100の蛋白質を1日に60gに摂取しなければいけないことになる。

  しかし、私たちが日常生活で口にする蛋白質の中で、プロテイン100の蛋白質は、卵とシジミの2つしかない。シジミは良く食べる食品とはいえないので、卵に頼る

  しかない。しかし、1個の卵から摂取できる蛋白質は7g程度である。ということは、体重60kgの人なら、卵を9個食べてやっと63g。それでやっと1日の必要摂取量を

  上回るkじょとになる。これでは飽きしてしまうだろうし、カロリーオーバーにもなってしまう。というわけで、なるべく、プロテインスコアの高い食品を選んで、トータルで

  調整してほしい。因みに卵やシジミ以外でプロテインスコアの高い食材は、サンマ、イワシ、、マトン、豚肉、カジキ、アジ、鶏肉、イカ、そば、ロースハム、チーズ、

  牛肉、牛乳などである。いずれにしても、食事から十分な蛋白質を摂取するのは極めて難しい。肉や大豆を食べれば、蛋白質は十分足りている、とは言えないのだ。

  72.大豆は肉よりも良質の蛋白質が摂れる

  プロテインスコア100の蛋白質は卵とシジミだけ、と言ったが、「肉類ではなく、大豆から蛋白質を摂ろう」という考え方もある。実際、肉好き、魚好きの人はなかなか

  実行できないと思うが、そういう人でも「本当は豆類から蛋白質を摂らないといけないのに・・」と後ろめいた思いをしているのではないだろうか。豆類や納豆など

  大豆で作られた食品だけでは、決して十分な蛋白質を摂ることは出来ない。なにしろ、大豆のプロテインスコアはわずか56に過ぎないのである。頑張って、大豆系

  食品を体重の/1000摂取したとしても、1日に必要な蛋白量にははるかに及ばない。なぜ、大豆万能主義がここまで広がったかというと、そこには経済的理由が存在

  している。WHOは、大豆より卵がはるかに優れた蛋白質であることを承知していたが、この説を広めると、たちどころに世界規模で卵の供給不足が起こってしまう。

  そこで卵とは比較にならないほど大量に生産されている大豆に目をつけたのである。世界の経済的理由もあって大豆蛋白質の推進。大豆自体はもちろん大切な

  栄養素だが、こと良質な蛋白質を考えた時は、大豆よりは肉、大豆よりも卵、大豆よりもシジミが正解だ。

  73.卵を毎日食べるとコレステロール値が上る

  「卵はコレステロールが多いから、あまり食べないほうが良い」というアドバイスを聞いたことは無いだろうか。これを信じている人があまりに多いことに驚かされる。

  確かに、卵にはコレステロールが多く含まれている。コレステロールは、細胞膜や様々なホルモンを作るために必要不可欠な材料なのだ。コレステロールの少ない

  細胞膜は弱く、癌化しやすい。つまり、コレステロールを必要以上に心配することはないのである。それだけ重要な役割を担っている物質だから、コレステロールは

  体内でも作られている。肝臓で作り出しているコレステロールの量は、私達が食品から摂取する量の数倍になるのだ。更に覚えておいてほしいのが、卵の黄身に

  コレステロールの数倍のレシチンが含まれていることである。レシチンを十分に摂取していれば、コレステロールが胆石になることは無い。こう考えると、

  「卵は1日1個」などというアドバイスは無用と思わざるを得ない。