健康常識100のウソ

  昨今多くの人が健康に興味を持つのは好ましいが、一方で、卵が体に悪いとか、ジョギングは体に良いとか、おこげを食うと癌になるとか、

  枚挙にいとまが無い新説が現れては消え、消えてはまた現れる。間違った認識が独り歩きし、あたかも、それが正しいこととして常識に

  なることに大きな危惧を抱きます。人々の迷妄を打破し、分子栄養学に基ずく真の医学アプローチによる「健康への道」を紹介します。

医者の言うことを鵜呑みにすると早死にする! 「老化の常識」6つのウソ
「癌の常識」15のウソ 「日常生活の常識」15のウソ
「生活習慣病の常識」20のウソ 「食の常識」30のウソ
「脳の常識」14のウソ 「健康常識」は科学の視点で見極める

  


  ◎医者の言うことを鵜呑みにすると早死にする!

人間ドックの「異常あり」は心配ない 多くの健康神話のウソ
同じ食事をする夫婦の病気が異なる理由 分子栄養学こそが真の予防医学
医学の常識は科学の非常識

  ○人間ドックの「異常あり」は心配ない

  数年に1度、人によっては1年に1度の人間ドックで「全て異常なし」といわれる人よりも、異常を指摘される人のほうが圧倒的に多いという事実

  をご存知だろうか。「人間ドックに入ると誰でも、病気にされてしまう」という笑えない笑い話もあるくらい。多くの人が人間ドックで何らかの体の

  異常を指摘されている。古いデータになるが、1994年に日本病院関連の人間ドックを受けた人のうち、実に82%が異常を指摘され「精密検査や

  治療が必要」と言われた人は67%にも上る。この数字を信じれば、日本は病人だらけの国になってしまう。当然ながら、この数字は真実ではない。

  ならば、何故このような数字が出てきてしまうのか。血圧、血糖値、GOT、GPT値、尿酸値など、人間ドックの検査には国で定められた一定の

  標準値が設けられている。標準値とは、100人を検査すれば80人程度がその範囲内に収まる数値、統計学で割り出された平均値である。

  検査の結果、この数値からはみ出せば「異常あり」となるわけだが、検査の精度が高ければ高いほど、些細な違いに敏感に反応し、「異常あり」

  の所見が増えていく。本来「異常」の無い人までもが「異常あり」とされてしまうのだ。そもそも人間の健康状態は、統計に基ずいた数値できっちり

  割り切れるようなものではない。人間ドックに入る前に仕事が忙しくて寝不足が続けば検査結果に影響するし、逆に何時もは生活習慣を気にしない

  人が人間ドック前に生活態度を極端に改めれば、本来の状態よりも良い検査結果がでることになる。生態は10人10色で、例えば、生まれつき

  高血圧な人や、低血圧な人もいる。こうした事例は実は異常とはいえないことが多い。全ての人々を標準値に近ずけようとすれば、却って健康

  を損なう恐れもある。その違いが「個体差」で、それに注目して検査をする医者は、現在のところ皆無に等しい。各項目の平均値だけで「異常」と

  「正常」の間に単純な線を引き、わずかな誤差が「異常」と診断される。厚労省が「病気の予防」として勧めるのは「人間ドック」や「健康診断」

  である。要するにこまめに体を点検して、不具合は少しでも早く発見し、治療しましょう。と言う発想である。「それで間違ってはいないじゃないか」

  と言う声も聞こえてきそうだが、落ち着いて考えて欲しい。21世紀に医学会が目指しているのは「早期発見」ではなく、「予防」だ。「早期発見」とは

  すでに病気にかかっている状態を言う。例え早期発見に成功したとしても、人間ドックや健康診断で「予防」できるのは、病気の更なる悪化であり、

  病気そのものではない。反対に「予防」とは、病気にかからないように注意をすることだ。「早期発見」と「予防」。この巧妙なトリックに惑わされて

  「人間ドック」や「健康診断」こそが、病気の予防に成る」と考えてしまう人が多いのも無理は無い。もちろん、すでにかかってしまった病気に対しては

  この早期発見も意味があるが、早期発見から早期治療にあたることで、多くの患者の命が救われているのも事実だ。「異常なし」と診断されても、

  1年も経たずに癌で死亡することもある。通常、癌細胞が早期発見された時、すでに10億個以上にもなっている。また、残念なことに突然死した人

  の約6割が、人間ドックで「異常なし」であったという、びっくりするようなデータもある。どんなに優秀な人間ドックでも、見落としは起こりうる。また、

  血液検査でも見つかるような、”ありふれた頻度の高い病気”を短時間で大勢診る健康診断は、システム自体に大きな問題を抱えている。