50才からの健康寿命を延ばすワザ

  ◎肥満・ボケを防ぐ「食べるワザ」

徹底的に「どう食べるか」にこだわる ワインなら1日2杯で万病予防
噛む噛む噛む!で脳元気 50才を過ぎたら、肉を食べなさい
ガムを噛んで帳じり合わせ “老人は粗食でいい”は大嘘
1食1品、硬めの食品 1日3食で脳元気!
奥歯を死守してボケ防止 “健康にいい”は却って不健康
食べ順を変えるだけで痩せられる おふくろの味は高血圧の元
「小デブ」が1番健康的

  ●徹底的に「どう食べるか」にこだわる

  今は健康ブームですから、体に良い食材の話はいくらでもあります。しかし、同時に飽食の時代でもあります。20年、30年という長いスパンで見れば、大切なのは、何を食べるかよりも、

  どう食べるかです。大腸癌にかかった医師が、大腸癌の生存率が低く、術後5年も生きられたらラッキーと言われた時代、55才で手術を受けたが、85才まで生きた。その医師が

  何よりも心掛けたのは、食べることだったのです。食事の量と質に徹底的にこだわったのです。食欲がなくても、食べる。吐いても、食べる。頑張って食べ続けた結果、大腸癌を克服
  
  して、85才の天寿を全うされました。この方法は、過去でも現在でも将来でも、立派に通用する生命維持の基本です。癌患者の中には、だんだん食欲が落ちて食べなくなる人もいます。

  最終的な死因は、癌と言うよりも、癌によって食欲がなくなり栄養不足で餓死するケースが多いのです。更に言うと、頑張って食べることで体力が付けば抵抗力が増して、癌を全滅

  できなくても、癌との共存があり得るのです。もちろん、ただ食べればいいと言うわけではありません。良く陥る食べ方違反に2つあります。1つは“ばっかり食べ”。ある食べ物が体に

  いいと聞くと、そればっかり毎日食べる人がいます。しかし、1種類の物ばかり食べ続けると、栄養バランスを崩しますし、それ以前に飽きてしまって、食べ続けられないでしょう。

  もう1つは”カロリー至上主義”。カロリーに必要以上にこだわって、他の要素を全く考えずに食事をすることです。確かに何カロリー食べたかは、食事量の目安にはなります。しかし、

  カロリーを抑えることだけに終始しては、栄養バランスを著しく欠く可能性があるのです。近年は、栄養不足をサプリメントで補給しようとする人も多いようです。特別な栄養素が欠けて

  いるから、サプリメントで補う、決して悪いことではないが、長い目で見ると、肉、魚、野菜などをバランスよく、しっかり噛んで食べることが、平凡ですがベストなのです。

  ●噛む噛む噛む!で脳元気
  
  噛む行為は顔面の筋肉から頭部の筋肉まで動かすことになりますから、脳内の血液循環を活発にします。噛むことによってどれだけ脳内の血流量が増加するかは諸説ありますが、

  現在は総合的に30〜50%の増加が定説となっています。脳の血液循環を向上させる専門の薬があるが、それらの薬の効果は平均して、大体30〜40%の増加になると言います。

  噛む力の偉大さが分かります。ガム噛み実験で、わずか2分間ガムを噛んだだけで脳の中枢にある海馬の記憶能力が20%も上昇したと報告されている。よく咀嚼することは、血液循環

  を高めて脳の働きを向上させる、つまり脳の老化を防止する効果が期待できるのです。調査データによると、認知症が進んでいる人は、咬合(こうごう)力も弱まっているという結果が

  出ています。健常者の場合、最大咬合力は8.0kgですが、認知症予備軍は4.9kg、さらに認知症患者にいたっては測定不可能なほど弱くなっています。噛むことは、単純に食べる為だけ

  の動作に留まりません。何かを噛んでいる時、自分の顔に手を当ててみると、噛む動作に合わせて筋肉が一生懸命動いているのがダイレクトに分かるでしょう。噛むと言う行為は、

  頭部や顔面をマッサージしている状態とも言えます。脳の血液循環が低下することによって認知症が発症することからも、噛む事の重要性は分かっていただけるでしょう。咀嚼して

  いる時、私達は意外と大きな力を使っています。奥歯で噛みしめる為に使う咀嚼筋には、本人の体重とほぼ同等か2〜3倍の力が掛かると言われます。運動量を単純比較しても、

  噛む行為は、全身運動に匹敵すると言えるでしょう。体の1部分を動かしただけで、全身の血液循環がこれほどよくなる運動は、咀嚼以外にありません。

         咀嚼回数と知的レベルの関係(認知症と歯の関係については、「歯が1本抜けると、1ボケ。2本抜けると、2ボケ」と、昔からよく歯医者が言っていました)

認知症の分類 残存歯数 義歯使用度 最大咬合力
正常群(26名) 8.81本 100% 8.0kg
準正常群(27名) 8.70本 888.8% 6.9kg
認知症予備軍(17名 3.59本 6.47% 4.9kg
認知症 3.58本 17.6% 不明

  例えば、寒い時でも食事をした後は、体がポカポカ温かくなります。おにぎりとお粥の咀嚼実験で、おにぎりを食べた

  組は、お粥組と比べて着実に体温が上昇し、食後も高い体温を維持してたそうです。現代は、噛む回数の少ない、

  柔らかい食べ物が非常に多い時代です。ましてや老化が進んで歯の具合が悪くなってしまうと、噛む力が衰えると

  同時に、噛むこと自体が億劫になり、柔らかい食べ物ばかりを選んで食べるようになってしまいます。そうなると、

  脳の血液循環を良くする折角のチャンスを失ってしまうことになるのです。噛むことの重要性を是非理解し、噛んで食べる習慣を付けるように心掛けましょう。