50才からの健康寿命を延ばすワザ

はじめに 肥満・ボケを防ぐ「食べるワザ」
寝たきりを防ぐ「運動のワザ」 意識するだけで変わる「習慣のワザ」

  ✤はじめに

  働き盛りの50才は、社会的にも肉体的にもターニングポイントの真っ只中です。現在、厚生年金の受給開始は60才からですが、急激な高齢化に対応するよう定年も引き上げられ、

  70才まで働くよう奨励されています。かって70才と言えば、現役を退いた御隠居さんをイメージしたものですが、これからは殆どの人が70才まで現役と言う時代に突入するのです。

  一方、50才という年齢は、それまでどんなに健康だった人でも「疲れが取れない」「やる気が失せた」「記憶力に自信がなくなってきた」など、老いをリアルに感じ始める年齢です。 

                平均寿命の推移と予測

  現在、日本の平均寿命は左表の通りですが、今後もますます延びると予想されています。

  しかし、残念なことにピンピンコロリで大往生出来る人は少数派。殆どの人が死ぬまでの数年は、“大病、

  認知症、寝たきり”のどれかになるのが、現実です。日本にいる100才以上高齢者も、その8割には

  認知症の疑いがあり、5割は寝たきり或いはそれに近い状態と言われています。

  健康寿命とは、人のお世話にならずに自立した生活が出来ている年月のことで、男性は73才、女性78才。

  殆どの人が亡くなる前の約7~8年は要介護状態にあるのです。どんなに長寿でも、寝たきりや認知症に

  成ってしまうのは嫌でしょう。自分の脚で歩いて、美味しくご飯を食べる時間を出来るだけ延ばしたいですよね。

  意識すべきは、単なる寿命ではなく、健康寿命なのです。健康寿命は、生まれつき決まっているわけでは

  ありません。もしも健康寿命が短ければそれは日常における「負」の生活習慣が積もり積もった結果です。負」の積み重ねが多くなれば、疾患へ。

  逆に、「正」の積み重ねが多くなれば健康へと傾きます。50才は、それまで若さで抑え込んでいた負の生活習慣が、不調や病気となって現れる年齢です。 

          健康寿命のイメージ

  これから先が正に傾くか、負に傾くかの分岐点に立っている状態です。50才は正の生活習慣に

  修正する絶好のチャンスでもあるのす。30~40代でも早すぎると言うことはないが、切迫感がないので、

  健康長寿を目指そうと言う意欲が不足している。50才前後の人は、切迫感があるので、実行と継続もできる。

  ですからより良い効果も得られるはずです。もちろん、疾患には遺伝の要因もあります。しかし、発病は

  ある程度自分でコントロールできます。高血圧でも食生活に気を配れば発症を防げるし、正常血圧でも、

  無茶な食生活では発症してしまいます。疾患は、「正」と「負」の生活習慣のせめぎ合いで発症したり、

  しなかったりするのです。日本人は健康の話題は大好きの様ですが、殆どの人は知ることで満足して、

  継続は愚か、たった1日でさえ実行しようとしません。日本の臨床医学は、世界でも最高だが、予防医学と

  言えば、最低レベルです。実行と継続のない予防医学はあり得ず、知識だけでは、予防効果は0です。

  50才からの健康対策は、毎日少しずつ老いを食い止める必要があります。老化は日々進行しているのですから、毎日の生活行動にプラスαすることで、予防効果を高められるのです。

  毎日の行動だから、実行も継続も可能です。毎日の行動自体は健康法ではないが、やらないよりはずっとましの「正」の積み重ねですので、健康長寿を得られます。「負」の積み重ねは

  生活習慣病を背負います。とにかく「立つ・歩く」「食事をする」「風呂に入る」などの毎日の行動が基礎になっているので、どんなにズボラな人でも出来る簡単なものばかりです。

  ごく簡単なことを、20~30年しっかり続けることで、正の積み重ねとしてちゃんと効いてくるのです。100才以上の元気な方は、それぞれ独自の健康法を、長年続けているのです。