命の値段が決まる時

  ◎代替医療は高いか

代替医療とは何か 自然治癒が1番安い方法
サプリメントは何故売れる 健康食品は食べ物?
ここに金を使え


  健康への果てしない欲望を感じるのは、いつも薬を沢山飲んでいる人が、「娘が米国から送ってきた」と言う薬を出し「どうですかね」とサプりメントを出してきた時などだ。

  食事も十分に摂っているのだから、余分な栄養素はいらないと思うが、医者に尋ねると言うことは、本人は飲んだ方がいいと肯定してほしいと言うことなのだろう。

  西洋医学は患者の悩みを全て解決しているわけではない。癌の治療、自律神経失調症、腰痛、手足のしびれなど、診断や治療の決め手のない病気は、代替(だいたい)医療と

  呼ばれる西洋医学でないものに頼ろうとする。代替医療の中には科学的でない怪しげなものもあれば、ヨーロッパでは医薬品として科学的に治療効果が認められ、

  日本やアメリカでは法律上、健康食品とされているものもある。インチキのものは排除されなければいけないが、患者の心理には副作用が少なく、自然の食事に近い

  もので、治療が出来ればいいという思いが根強い。治療には様々なものがあり、医者や治療者が発する何かで、治ってしまうこともある。「心を落ち着けて、しっかり休

  んでいなさい」誰でも言える言葉だが、治療者がそれを言うことは、意味が違ってくる。さんざん悩み、いろいろな病院を訪れ、ようやく自分の病気の原因は、自分自身

  にあったんだと診断され、正しいと思える指示を受け止められれば、治ってしまうこともある。患者がそれを治療者が発した何かであると信じれば、新しい治療と言うこと

  になるかもしれない。名医と呼ばれる人が、全く効果のない唯の小麦粉を「これは狭心症に効果のある新薬だ」と言って患者に飲ませれば、半数の人に効果があると

  言われる。実際に新薬の開発で比較対象として使われる偽薬ではどんな病気でも20%くらいは治療効果があるのだ。病気自体が、患者自身の自然治癒力や精神的な

  もので治っていくのだから、極端な言い方をすれば、どんなものにも治療効果が出てしまう。ある人が「これで治った」のだから、他の人にも効果があると信じてしまえば、

  口コミで「あるもの」に治療効果が出現してしまう。それだけに、まやかしが、代替医療の中に紛れ込んでくる危険ははらんでいる。昔から言われているアルカリ食品と

  言うものがある。血液はアルカリ性にしなければいけない等と言って、「この食べ物はアルカリだから体にいい」などと言う。しかし、血液の水素イオン濃度(アルカリか

  酸性をを決めるもの)は健康な人ではまずそう簡単には変わるものではない。更にアルカリ食品というものはそれを償却して残った灰が酸性かアルカリ性かを見たもので、

  たとえアルカリ食品であっても、食べてしまえば、胃の強力な酸で、みな酸性になり、食品のアルカリと言うのは、血液の水素イオン濃度には関係などしない。之は中学

  生の理科のレベルであるが、イメージと言うものは、なかなかぬぐい切れず、未だにアルカリ食品を売りにしている広告がある。こうして考えると、人間自体が全て科学

  を信じると言う傾向にはなく、何か目に見えない別の力を信じたいという欲望があり、そこから代替医療と言うものに結びついていくのではないだろうか。無論西洋医学
  
  は万能ではなく、ある面では非常に無力である。それを補う役目をはたしているところはあろうし、未知の治療物質もあるだろう。治ると言うことの不思議さを代替医療

  が証明しているのかもしれない。

  ●代替医療とは何か

  代替医療とは「現代西洋医学領域において、科学的未検証及び臨床未応用の医学・医療体系の総称」と定義している。別の言い方では、非西洋医学とも言う。

  欧米では代替・補完医学という。代替医療には、中国医学(中薬療法、鍼灸、指圧、気孔)、インド医学、免疫療法(リンパ球療法など)、薬効食品・健康食品

  (抗酸化食品群、免疫賦活食品、各種予防・補助食品など)、ハーブ療法、アロマセラピー、ビタミン療法、食療法、精神・心理療法、温泉療法、酸素療法など

  が含まれる。日本ではまだまだ代替医療は怪しいものという見方が強く、学術的な研究は十分でない。唯、漢方薬、鍼灸、柔道整復なども保険適用に

  なっていて、一般への浸透率は非常に高い。西洋医学的な視点が中心の医者から、まだまだ代替医療は阻害されたものであることに変わりはないし、

  怪しげな治療方法や薬が紛れていることも事実だ。それだけに、その中から本当に医療に役立つものを見付け出すのも難しくなる。

  代替医療は西洋医学と共存し市場として大きくなっている。