ウソだらけの医学常識

 ◎医学で病気は予防できない

今の医学には病気を予防する力はない 健康管理に関する調査結果の意外性
人間ドックが信用できない理由 「笑い」は膠原病をも治癒できる
「異常あり」が82%、日本は病人国家か 猫にはキャットフード、人間には「ヒトフード」
栄養学の導入なしに医学の近代化はない エイズを抑える鍵も分子栄養学にある
病気予防の”3種の神器” 「快眠・快食・快便」は豚の生き甲斐

  ●今の医学には病気を予防する力はない

  医学界では、「21世紀の医療は“治療”より“予防”を」が合言葉になっているようだ。こういう目標自体は文句はない。しかし、立派な目標を掲げているからと言って、

  医者に対する不信感は(ぬぐ)われたわけではない。どうも医者の考えている「予防」とは、大半の医者が「病気の予防の為」と称して盛んに勧めるのは、人間ドック

  や定期健診である。要するに、小まめに点検して故障を早く発見しましょう、という発想に過ぎない。これでは「予防」の名に値しない。早期発見と予防とでは全く意味が

  違う。例え早期発見に成功したとしても、その時点ですでに病気が発生していることに変わりはない。人間ドックや定期健診によって「予防」できるのは病気のさらなる

  悪化であって、病気そのものではない。病気の予防を合言葉にしながら、その一方で人間ドックの普及に力を入れると言うのは、目的と手段が完全にズレた行為だと

  言わざるを得ない。更に言えば、今の医学は予防に関する明確な学問体系がなく、彼ら自身、病気が予防できるとは考えていないのである。でなければ、予防と早期

  発見を混同するような不明瞭な事をやり続ける必要はないではないか。最も、本当に病気を早期発見して悪化を食い止められるなら、人間ドックににも一定のメリットは

  ある。ところが現実には、ここにも大きな疑問がある。毎年、定期的に人間ドックに入っているからと言って、決して安心できないのは衆知の事実である。

  ●人間ドックが信用できない理由
 
  確かに人間ドックで癌が発見されたが,早期発見どころかすでに手遅れの状態だった、というケースは珍しくない。或いは「異常なし」と診断されて喜んでいた人が、

  半年も経たないうちに癌で死んでしまうことさえある。癌は”早期発見”された時には、すでに癌細胞の数は10億を超えているのが普通である。更には、急性心臓死した

  人のおよそ6割が、人間ドックでの心電図では「異常なし」と判定されていた、というとんでもないデータがある。人間ドックの「異常なし」ほど信用できないものはない。

  自動車や飛行機の整備士のほうが、余程、責任感を持って「異常なし」と判断している。人間ドックで重大な病気やその兆候が見逃されるのには、いろいろな理由がある。

  1つはヤブ医者ならぬ「ヤブ人間ドック」が野放しになっていることである。人間ドックという商売には公的な基準や規制が全くないのである。日本病院会という組織が

  自主規制項目を設けているが、その組織を把握していていない業者のほうが多い。そういう人間ドックでは、例えば血液検査がどの程度の精度で行われているのか

  分からない。ビジネスとして利益ばかり追いかけていけば、検査の内容はどんどんずさんになっていって当然だろう。「医は仁術(じんじゅつ)なり、算術にあらず」という標語は江戸

  時代からあったが、こんなことが言われ続けたということ自体、いかに“算術の得意な医者”が多いかの証明だろう。ならば日本病院会の指定を受けた人間ドックなら

  安心かと言えば、そうもいかない。どんなに優秀な人間ドックでも、病気の見逃しは起こりうる。人間ドックでは発見されにくい病気が色々ある。例えば、血液検査で

  発見できる糖尿病や高脂血症、画像診断が容易な胃や肺の病気などは、一般的な人間ドックでも見つかりやすい。しかし、膵臓や腸等の病気は、特別な検査を行わ

  ないと発見できるものではない。半日で済むような人間ドックでは、膵臓癌や大腸癌はまず見つからないと考えた方がいい。“ありふれた頻度の高い“病気を、短時間

  で大量に処理できる検査で見つけようとする人間ドックは、システム自体に構造的な問題を抱えているのである。