ウソだらけの医学常識

    ●難病も「分子栄誉学なら」乗り切れる

C型肝炎の特効薬・インターフェロンの怖い副作用 リウマチの痛みはスカベンジャーで消える
グルタチオンの効果に注目 貧血には鉄分より蛋白質
O-157に感染する人・しない人 更年期以降の女性の為に 
関節炎・骨粗鬆症には、カルシウムより蛋白質

    ▲C型肝炎の特効薬・インターフェロンの怖い副作用

  いまや国民病とまで呼ばれるようになった肝炎。その中でもC型は、輸血などで感染した人が少なくないこと、感染後、年月を経てもウイルス数が減らないこと、肝硬変

  や肝癌へ移行するリスクが高いことなど、社会的な問題になっている。肝炎は、肝炎ウイルスの感染で発症する。肝炎ウイルスには食べ物などによって経口的に感染

  するA型や、血液を通じて感染するB型やC型がある。ウイルスに感染しても、初期症状は倦怠感や食欲不振などで、風邪だと思って済ませてしまう人が多い。感染すると、

  免疫細胞が肝細胞に取りついたウイルスを攻撃し、炎症が起こる。それによって細胞が壊され、内部にあった酵素が血中へ漏れ出してくる。血液検査の項目にある

  GOTやGPTは、その酵素の名前である。B型、C型の肝炎が慢性化し、細胞死が続くと、その後を埋める組織ができて硬く変化していく。さて、ウイルスへの対抗手段

  として体内でインターフェロンと言う物質が作られていると、風邪のウイルスについて説明した時に述べた。インターフェロンと言う言葉は聞いたことがあるが、それが

  体内で作られる物だとは知らず、薬品の名前だと思っている人が意外と多い。インターフェロンの名前が広く知られるようになったのは、それがC型肝炎の特効薬として

  注目された為である。体内で作られるインターフェロンを人為的に合成し、アメリカでC型肝炎の治療に使用したところ、大きな効果があることが分かった。そこで製薬

  会社が日本の厚生省にインターフェロンを売り込んだ。C型肝炎は、患者数が増えているにも有効な治療法が見つからず、多くの人が苦しんでいる。そこでこの使用が

  日本ですぐに、十分なテストを行わないまま、やや見切り発車かと思える素早さで導入認可された。しかし、インターフェロンの注射を始めると、最初は効いたように

  見えるのだが、しばらくするとウイルスが力を盛り返してくる。しかも前より強いウイルスになっているのだから、却って症状は悪くなってしまうのである。アメリカで効果

  が認められたのに、どうしてに日本では駄目だったのか。答えは、同じC型肝炎ウイルスでもタイプが違っていたのである。そんなことも確かめずにインターフェロンを

  導入したのだから、拙速(せっそく)と批判されても仕方ないだろう。この薬は極めて高価で、それを保険適用にしたこともこの治療が一気に広まった原因の1つである。

  保険が適用されれば患者の負担は小さくなるし、使えば使うほど病院側は儲かる。病気が治るならまだしも、高価なくせに効き目がないのでは、医療費の大いなる

  無駄使いでしかない。保険料を支払っている国民は、知らない間に多大な損失を被っているのである。更に困ったことに、効果が少ないにもかかわらず、副作用だけは

  アメリカと同じように現れた。発疹、吐き気、倦怠感、脱毛、貧血など、驚くほど様々な副作用である。ひどい場合には、うつ病になってしまう患者もいる。肝炎に対する

  治療効果もないのだから、副作用と呼ぶのはおかしいかもしれない、単に有害物質を注射しているようなものなのだから。

  ▲グルタチオンの効果に注目

  もちろん、体内で作られたインターフェロンには「副作用」などない。従って、ウイルスを撃退する為には、蛋白質やビタミンを積極的に摂取して、自分自身でインター

  フェロンを十分に作れるようにするべきなのである。C型肝炎のウイルスは繁殖力が極めて強いから、最初はインターフェロンの注射の力を借りるのもいいだろう。注射

  によって1時的にウイルスを抑えておいて、その間に少しずつ自分自身の免疫力を高めていけばいい。それでも簡単にはC型肝炎は克服できないだろうが、少なくとも

  インターフェロンを注射し続けるよりはマシである。いつまでも注射に頼っていたのでは、副作用が起きる上に症状がどんどん悪化してしまう。体内で作られるインター

  フェロンはウイルス全般への対抗手段だから、C型肝炎に限らず、ヘルペスやインフルエンザなど、あらゆる感染症に有効だ。ウイルスは体のどこかに潜んでいて、

  免疫力が下がった時に姿を現し悪さをする。ヘルペスをもっている人が、ひどく疲れた時などに発症しやすいのはその為だ。それを抑え込む為には、まずビタミンCの

  血中濃度を高めてインターフェロンを作りやすいようにしておかなければいけない。蛋白質やビタミンAも必要になる。また、肝炎に対しては、グルタチオンという物質が

  有効であることが分かっている。これは生体が作るスカベンジャー(活性酸素を退治する物質)の一種だ。グルタチオンを体内合成する為には、含流アミノ酸(硫黄を

  含むアミノ酸)が必要で、それは鶏卵やウズラの卵に多く含まれている。グルタチオンの効果が明らかになったのは、ある養殖場でハマチやタイが大量死した。その

  死因は、魚の肝臓が壊死(えし)している。そこでグルタチオンを与えたところ、魚の肝機能検査値(GOTとGPT)が下がり、肝炎が減少した。現在ヒラメや車エビ、フグなどの

  養殖にも大量にグルタチオンが使われているが、厚労省はこの使用を制限している。肝炎の治療に必要な量の使用を認めていない。効果のない高額なインター

  フェロンは見切り発車させ、有効なグルタチオンを規制するのだから、何ともちぐはぐな対応ではないか。薬害エイズの様に、ここでも、何かしら製薬会社の思惑が作用

  しているのではないかと勘繰りたくもなる。