ウソだらけの医学常識

  ▲脳血栓の再発は、”純粋のアスピリン”で防ぐ
  
  脳梗塞を惹き起す原因となる脳血栓も、循環器系の成人病の1つだ。この病気が厄介なのは、一旦治っても再発の恐れがあるところである。手術が無事に済んだ

  としても、血管の詰まりやすさまでは解消しない。再び血栓を作らないようにするには、その後の手当てが大事になってくる。従って、いくら手術の腕前が良くても、

  アフターケアをしない医者は信用できない。例え、目の前にある病気を治したとしても、それで満足しているようでは、患者の健康に責任を持っているとは言えない。

  血栓ができ易くなるのは、プロスタグランディンという局所ホルモンが関係している。プロスタグランディンは、別名、微調整ホルモンともいい、血圧や炎症、気官の収縮

  ・拡張、腸管の運動、利尿等に関わる生体機能を促したり、抑制したりする多彩な働きをしている。血中で血小板の塊が生じた時、プロスタグランディンが血小板の

  凝集作用を促進して、血液を凝固させる。そのプロスタグランディン作りをストップさせる効力があるのが、消炎鎮痛用の家庭薬として知られるアスピリンである。血栓の

  再発予防に、アスピリンが処方されるのはこの為である。アスピリンを摂取すると胃の状態が悪くなるというのが、通り相場だろう。この場合は、プロスタグランディンが

  胃の粘膜を保護する働きもあるのだが、その分泌を止める事になるのが原因である。しかし、ごく少量のアスピリンなら、血小板の凝集は抑制されるが、胃にダメージを

  与えることはない。その量は、市販のアスピリンなら1/6錠で良い。少量で良いことから、病院では小児用のアスピリン製剤を処方することが多い。ここで注意すべきは、

  医師や薬剤師の勧めるアスピリンは、胃のトラブルを軽減する目的でアルミニウムを結合させているからである。アルミニウムは、脳内に蓄積されているアルツハイマー

  痴呆の原因となると言う説がある。病院で処方されるアルミニウム入りのアスピリンを日常的に摂取することは避け、薬局でアルミニウムの入っていないアスピリンを

  買い求めて服用した方が賢明である。市販のアスピリンで「胃にやさしい」というような宣伝文句があるものは、アルミニウムが入っている可能性が高いので成分を確認

  したほうがいい。また、脳血栓の予防は、痴呆対策としても有効だ。痴呆には、脳血管性とアルツハイマー型の2種類あり、このうち血栓が原因となるのは、脳血管性の

  ほうで、血管が詰まって血液が流れなくなる為に、脳の神経が死んでしまうのである。一方のアルツハイマーのほうは、残念ながらまだ原因が良く分かっていない。

  アルミニウムの摂取が関係しているのではと言う研究が急速に進んでいる。最近では、遺伝性アルツハイマー病の原因遺伝子が次々に発見され、それに蛋白質が

  関係していることも分かってきている。活性酸素も、その発症に関わっているらしい。だとすれば、やはりアルツハイマーに関しても、いずれは栄養学的な面からの

  対抗手段が講じられるに違いない。

  注:アスピリン製剤には、成分がアスピリン単一のものと、制酸緩衝剤(アルミニウムとマグネシウムの混合物)配合のものが、発売された(2002年)。その後、胃の中で

  は溶けず、腸で溶けて吸収される腸溶剤が開発されている。また小児ではアスピリン服用者にライ症候群発症と言う副作用のリスクが警告されて、小児用鎮痛解熱剤

  の薬効成分は、アセトアミノフェンに変更されている。

  ▲痛風にはビタミンAが有効

  高尿酸血症と言う成人病がある。耳慣れない病名だが、痛風と言えばだれでも知っているだろう。高尿酸血症によって生じる発作が起きると、足の親指、足首、膝の

  関節等に激痛が走る。昔は美食家がなる「贅沢病」などと言われた痛風だが、最近はすっかり大衆化してしまい、それだけに日本人の生活水準が上がったということ

  だろうか。それによって病気が増えてしまったのでは、喜んでばかりはいられない。その名の通り、この病気にかかった患者は血液中の尿酸の濃度が高まっている。

  そこで医者が行う治療法は、お決まりのパターンで、血液検査で尿酸値が高いと判断されれば、とにかくその値を下げる薬を与える。痛風の患者は尿酸値が高いが、

  しかし、高い人が全て痛風になるわけではない。尿酸値の高さは、痛風の必要条件であって、十分条件ではない。にもかかわらず、医者は尿酸値の高い人に対して

  一律に薬を与える。その為、放っておいても痛風にならない人まで、尿酸値を下げさせられている。尿酸が人体に害を与えるのなら、それでもいいだろう。しかし、

  尿酸そのものは、決して有害な物質ではない。むしろ血中ではスカンベンジャーとして働く大切な物質である。その尿酸を必要以上に減らしてしまったら、逆に健康を

  損ないかねない。では、尿酸値が高くても痛風にならない人がいるのは何故か。痛風をが起こる仕組みを知れば、その答えは自ずと分かることである。

  血中の尿酸値が高くなると、尿酸がナトリウムと結合して針状(しんじょう)の結晶になる。これが周囲の組織を傷つけて、その部分が炎症を起こすのである。逆に言えば、

  この針状結晶ができなければ、尿酸値が高くても痛風にならないことになる。そこで鍵を握っているのが、糖蛋白(糖と蛋白質の複合体)だ。近くに糖蛋白があると、

  尿酸はそちらと結合する。その為、ナトリウムとは結晶化せず、痛風にならないのである。ならば、痛風の予防策は尿酸値を下げるのではなく、尿酸値はそのままでも、

  体内で十分に糖蛋白を作れるようにしてやればいいわけである。そこで必要なのはまず蛋白質。更に、糖を作る為にはビタミンAが欠かせない。この2つを食事から

  摂取することで、痛風は自力で克服できるのである。尿酸値が高くなる人には、体内で尿酸を過剰に作ってしまうタイプと、余った尿酸を腎臓から排泄できないタイプが

  ある。いずれにしても一時的なものではなく、体質的な問題だ。従って、薬で尿酸値を下げても根本的な解決にはならない。いつまでも薬の世話になりたくなかったら、

  体が持っている本来の機能を活かす様な栄養を摂取する以外にないのである。