ウソだらけの医学常識

    ▲果たして血糖値を下げれば糖尿病は治るか

  医者からカロリー制限を命じられる成人病と言えば、糖尿病があるが、鉛汚染が原因の鉛中毒による糖尿病がある。インシュリン(蛋白質ホルモンの1つ)が正常に

  作られる為には亜鉛が必要なのだが、その亜鉛の働きを鉛が邪魔してしまうのである。一般の糖尿病と比べると特殊だが、体内で十分にインシュリンが作られない

  という点は同じことである。インシュリンは膵臓で作られるホルモンだが、血液中のブドウ糖を脂肪細胞や筋肉細胞に押し込む働きがある。だから、インシュリンが足り

  ないと細胞に押し込められないブドウ糖が血液中に残ってしまい、血糖値が高くなる。医者が糖尿病患者に減量を求めるのは、インシュリンの量が少なくてもブドウ糖を

  処理できるようにする為である。減量によって体が小さくなれば、それだけインシュリンの必要量も少なくなる。しかし、カロリー制限によって血糖値が下がったとしても、

  手放しで喜ぶわけにはいかない。食事の全体量を減らしている為、カロリーだけでなく、蛋白質やビタミンと言った必要な栄養分の摂取量も低下している可能性が高い

  からである。十分な栄養を摂取しながらカロリーだけを制限するのは、口で言うほど簡単ではない。では、どうすればいいのか。ここで見失ってはいけないのは、最終的

  な目的である。大概の医者は、血糖値を下げることが糖尿病治療の目的だと思っているから、ひたすら患者に減量を要求するわけだ。しかし、血糖値のコントロールは

  糖尿病治療の1つの手段でしかない。それ以外にも、糖尿病への対抗手段はある。その手段を理解する為には、まず糖尿病の何が怖いのかを知るべきだろう。

  血糖値が高くなって糖尿病と診断されても、それだけで深刻な事態を招くわけではない。血液中にブドウ糖が多いというだけでは、患者本人は痛くも痒くもない。

  問題は、そのブドウ糖がどんな悪さを働くか、ということである。

  ▲糖尿病の合併症退治こそ真の治療

  ブドウ糖は、亀の甲の様な6角形をしている。普通はそれが閉じているのだが、時々少し口の開いた形のものが混じってしまう。悪さをするのは、この変形したブドウ糖

  である。血糖値が高くなってブドウ糖の全体量が増えれば、それだけ悪いブドウ糖も増えてしまう。この変形したブドウ糖が困るのは、蛋白質にくっつこうとする性質を

  持っている点である。ブドウ糖にくっつかれると、蛋白質は本来の働きができない。蛋白質の中でも、特にブドウ糖のターゲットになりやすいのが、SODと呼ばれる

  活性酸素除去酵素である。色々な病気の原因になる活性酸素と言う「悪党」を除去するのがSODの仕事だから、その働きが封じ込められると大変なことになる。

  大勢の泥棒が徘徊しているのに、警官が休暇をとっているようなもので、その上、ブドウ糖にくっつかれたSODは、壊れる時に自身で強い活性酸素を発生してしまう。

  警官が泥棒に早変わりするのだから最悪である。その為、糖尿病になると体内で活性酸素が大暴れするようになり、網膜症、腎症、神経障害といった合併症を引き

  起こすことになる。これらの合併症こそ、糖尿病が持つ怖さの本質である。従って、逆に言えば、合併症さえ起こさなければ糖尿病は少しも怖くないことになる。

  血糖値を下げることが治療の最終目的ではないと言うのは、その為である。血糖値が下がらなくても、活性酸素が悪さをしない様な対策を講じれば、糖尿病を克服

  したのと同じことになるわけである。

  ▲合併症は「スカベンジャー」で避けられる

  そして幸いなことに、ブドウ糖に封じ込められてしまうSOD以外にも、活性酸素を除去する物質は沢山ある。しかもその多くは日常的な食品の含まれているから、

  薬と違って副作用の心配がない。こういう物質を「スカベンジャー」と呼ぶ。スカべンジとは「掃除する」と意味で、体内の活性酸素を片ずけてくれる「掃除屋」、つまり、

  抗活性酸素剤と言うことである。紫外線を絶えず受け続けると人間は皮膚癌になるが、同じ生物で、いつも紫外線を浴び続けている植物は、何故癌にならないのか。

  それは彼らがスカべンジャーを自ら作る力を持っているからである。これらは癌を予防する強力なパワーさえ持っているのである。ビタミンCやEといったビタミン類を

  はじめとしてスカベンジャーには数千種類あり、その多くは植物に含まれている。植物は常に紫外線に晒されている為に、動物よりも活性酸素の発生量が多い。

  太陽エネルギーを利用して葉の中でデンプンなどを作る時に、大量の酸素が発生するので、それに対抗する為に、スカベンジャーも自家生産して用意しているので

  ある。そのすべてが人間に有効ではないが、例えばフラボノイドは、植物にとっては極めて重要なスカベンジャーだが、分子が大き過ぎる為、人間には食べても

  吸収されず排泄されてしまう。人間が摂取できるスカベンジャーの中で、優秀なものは、ペーターカロチンやキサントフィルといったカロチノイドが挙げられる。これは人参、

  カボチャ、トマトと言った緑黄色野菜のほか、柑橘類、海藻、鶏や魚の卵等に含まれている。ゴマ、緑茶、赤ワイン等に含まれているポリフェノールの仲間も、人間に

  とっては力強い味方で、、ゴマに含まれるスカベンジャーの分子は、火で煎ると2つに割れて、それぞれが新しいスカベンジャーになり、それだけ効果も増す。また、

  緑茶が持っているカテキンと言うスカベンジャーは、熱湯をかけると分子がくっつきあって、腸壁を通過できないので、昔から人間は、緑茶を飲む時は少し冷ました湯で

  入れたほうが美味しいと言ってきた。先人は体にいい食生活の知恵を身につけていたのである。更に、気をつける点は、ビタミンE、カロチノイド、ポリフェノールはいずれも

  脂溶性の物資なので、脂質と一緒に摂取したほうが、腸管で吸収されやすい。活性酸素はあらゆる病気の原因になるものだから、誰にとってもスカベンジャーの摂取は

  健康管理の大きな柱です。スカベンジャーを含んだ主要な食品を下記に記します。

食品名
ビタミンC(水溶性) レモン、イチゴ、ミカン、パセリ、トマト、ブロッコリー、ピーマン、サツマイモ、番茶
ビタミンE(脂溶性) アーモンド、小麦胚芽、大豆,、落花生、ウナギ、シジミ、カツオ、アユ
カロチノイド(脂溶性) 緑黄色野菜(人参、カボチャ、トマトなど)、かんきつ類、抹茶、赤身の魚、海藻、卵黄、魚卵(タラコ、スジコ、ウニなど)
ポリフェノール(脂溶性) ゴマ、緑茶、赤ワイン、コーヒー、生姜、香辛料(グローブ、ナツグなど)、ハーブ