ウソだらけの医学常識

  ▲コレステロール降下剤が胆石を作る

  コレステロールが体にとって問題になるのは、このパッケージが壊れてしまった時である。血管の中を移動中に活性酸素という有害物質にぶつかると、

  リポタンパクが酸化されて梱包がほどけてしまう。リポタンパクという宅配便は、活性酸素という暴走族と衝突すると、積み荷の酸化コレステロールを

  ばらまいてしまうのである。すると、今度はマクロファージという掃除機のような細胞が登場して、散乱した荷物を自分の中に取り込んで片ずけようとする。

  しかし、酸化されたリポタンパクの数が多過ぎると、マクロファージの働きだけでは間に合わない。そこで助っ人役を演じるのが、血管壁にある平滑筋の

  細胞である。この平滑筋細胞やマクロファージがコレステロールを取り込むことによって生じるのが、アテローム(粥状隆起)と呼ばれる物である。

  アテロームは、脳梗塞の原因にもなる厄介者である。その厄介者を調べたところ、中に

  コレステロールが溜まっていた為に、コレステロールが目の敵にされるようになった。

  そこでコレステロールの値が高いと、医者はすぐに降下剤を飲ませるが、これには胆石という

  副作用が待ち受けている。これまでの説明のように、実はコレステロールそのものではない。

  活性酸素によってリポタンパクが破壊されて、コレステロールが本来の流通経路から

  こぼれてしまうのが問題なのである。コレステロール自体は必要な物質なのだから、

  それを減らすことを考えるより、リポタンパクが壊されない方法が、或いは破壊されて

  ゴミになってしまったコレステロールを体外に出す方法を考えるべきだろう。「悪玉」と

  言われるLDLも、正常に運ばれている限りは体にとって貴重な資源のである。

  リポタンパクを守るためには、活性酸素という悪党を退治してくれる物質を摂取すればいい。

  そう言う物質を総称して、「スカンペンジャー(掃除屋)」と呼ぶ。これは、食べ物から摂る

  栄養が解決の鍵を握っているのである。では、壊れてリポタンパクから放り出されて

  ゴミになったコレステロールは、どう処理すれば良いのか。体内の不要物は、大便か尿に

  混じって排泄されるのが普通だ。ところが 水に溶けないコレステロールの場合は腎臓で処理できない為、胆汁に混じって捨てられるのである。

  ▲険医療の点数制の問題点

  但し、それには条件があり、レシチンという物質と一緒になった時、コレステロールは胆汁として出て行ってくれる。この時、ビタミンC、Eが加勢する。

  HDLが「善玉」と呼ばれるのは、最初からこのレシチンをコレステロールと一緒に用意していることも1つの理由である。梱包が解けても、すぐに

  レシチンがコレステロールを道連れにして体内から出ていってくれるのである。一方のLDLもレシチンは持っているが、少量である。しかし、レシチンは

  卵の黄身や大豆などの食品に含まれており、外から調達すれば良いわけだ。これを十分に摂取していれば余分なコレステロールは適切に所処理され、

  アテロームも発生しない。ところが多くの医者は栄養指導などしない。栄養指導などには健康保険の点数がつかず、医者にとってはタダ働き。

  出血サービスを嫌うのは人情のしからしめるところである。ただただ「医学常識」に無反省に従い、せっせと点数の高い薬を出すことになる。その為、

  たいていの医者は、コレステロール降下剤を使って無理やりに外に出そうとする。コレステロール降下剤が胆石という副作用を生みやすいのは

  この為である。これは保健医療の点数制が患者の治療という方向に向いていないことに起因する点が大きい。つまり、医者1人のモラルというより

  医療システムの問題なのでる。コレステロールは捨てられるまで胆嚢に溜められるが、あまり量が多過ぎると胆石になってしまう。

  もっとも、コレステロール降下剤に胆石という副作用があることは医者もわかっているようだ。ところが、その対策が更に馬鹿げている。

  肝臓でコレステロールを作っている酵素の働きを阻害する薬を使うようになったのである。とにかく、コレステロールを減らすことしか頭にないらしい。

  肝臓でコレステロールが作れなくなったら、今度は癌と言う事態が待ち受けている。コレステロールの少くない細胞膜は弱く、癌化しやすいからである。  

  これではまるでイタチごっこであり、結局、こんなことをするくらいなら、はじめから正しい栄養を摂取して、体を正常に機能させるべきである。