(続)間違っていた健康常識

  ◎運動・ストレスに関わる常識

マラソンは体にいい? ストレスが大きい程ダメージも大きい?
忙しい人は運動なんてできない? 旅行は心身を消耗する?
ストレスは少なければ少ない程いい?

  ●マラソンは体にいい?

  「マラソンは身体にいい」と言うのがゴールデンルールの様になっています。しかし、果たして本当にそうなのかという疑問を呈する人も、最近では少なくありません。

  身体を動かすことはいいことである、という常識には誰も異論のないところです。今や「病気に安静」と言う言葉は死語になっている位ですから。そう考えると、マラソンも

  身体にいいということになってしまうかもしれません。ですが、本当にマラソンは身体にいい、と言っていいのでしょうか?疑問です。このテーマには×です。
  
  ▲“歩く”と“走る”は別物

  !歩く”と言うのは非常に身体にいいことはもちろん、だれも反論のないところだと思います。古今東西、歩くことが身体に悪いと説いた人はいませんので、その説得力

  たるや非常に強固なものです。では、”歩く”の延長とも思える“走る”はどうなのでしょうか?現に走っている人、マラソンをやっている人は元気じゃないか、と言われて

  しまいいそうです。考えてみると、日常生活で“歩く”と言うのはごくごく普通の動作です。人間はもちろん、動物の殆どの移動は歩くことです。ですが、走ると言うのは

  どうでしょう。果たして、それほど日常的に行うものでしょうか。いつも気ぜわしく走っている人、何時も遅刻しそうで走っている人などは例外かもしれません。走ると

  言うのは、あんまり普通の行動とは言えないと思います。走るという行為は、何か非常事態があったとか、のっぴきならない事情があるという時に振る舞うものです。

  動物でいえば、獲物を狙う、或いは敵から逃げる、そんな非常時にこそ走るわけです。つまり走る行為は、日常生活において自然な振る舞いではないということです。

  ▲走るなら時速6kmのジョギング

  現に、人間は走ると交感神経が優位になり、身体が臨戦態勢に入ってしまいます。血管は著明に収縮し、心臓の拍動も多くなります。一方歩く時は、普通、副交感神経が

  優位になっていて、歩き様によってはリラックス効果も充分に見込めるほどです。この点から考えても。“走る”と言う行為は“歩く”の延長ではないのです。“走る”と

  “歩く”とでは、根本的に全くジャンルの異なる行為なのです。但し、走ることが全面的に悪いわけではありません。速度がポイントで、時速6km位であれば、問題ない

  どころか、むしろ身体にはプラスとなります。ランニングではなく、軽めのジョギングです。私達の生命力を高める源になるミトコンドリアが増えるのも、ちょうどこの位の

  速度でジョギングしている時なのです。従って、毎日走る習慣がある人や、これから健康の為に走りたいと言う人は、距離や時間よりも速度に気をつけましょう。せいぜい、

  時速8km位でしょうか。話しながら走れると言った速度です。特に時速10kmを超えてくると、身体にとってが多大なストレスになります。

  ▲医者がマラソンを進めるなんてNG

  走りの究極とも言うべきマラソンを検証してみると、確かに、マラソンをしている人は元気そうです。唯「マラソンをすると元気になる」と考えるのは、いささか早計かもしれ

  ません。むしろ「元気だからマラソンをしている」と考えた方が普通だと思います。最近はマラソンブームですが、トライアスロンなんてもってのほか!究極のMの世界だと

  思います。身体や健康を度外視するなら、確かに達成感には満足し、人にも感動を与えるかもしれません。そういうポジテイブな効果を差し引いても、やはりマラソンは

  止めておいた方がいいと思います。ましてや、医者がマラソンを薦めるのはNGです。生理的に見ても、長時間走り続けるのは、身体には相当なストレスであることは

  明らかです。寿命を縮めることはあっても、延ばす効果は、到底望めません。メディアや社会の風潮などによって、マラソンが健康ブームの1つの象徴の様に祭り上げ

  られているきらいがあるのは、歪めないところです。もちろん、本人の趣味として、身体に悪いかもしれないと割り切ってやる分には、誰にも止める権利はありません。

  しかし、決して他人に勧めてはいけないと思いますし、自分の健康状態をわきまえず安易に危険な誘いに乗ってもいけません。マラソン中に具合が悪くなる方も大勢

  いるし、亡くなる場合も少なくありません。

  ▲ゴルフ中に亡くなってしまうメカニズム

  マラソンやトライアスロン以外のスポーツならいいだろうと言うのも少し早計です。マラソンであっても、タイムにこだわらなければ、あまり身体には悪くないのかもしれません。

  つまり、他人と競うスポーツ、タイムを争うスポーツこそが、あまり身体には良くないということなのです。ですから、ある意味では運動のやり様、関わり様が問題なのです。

  ゴルフにしても、がちがちにスコアにこだわるようなやり方では、やはり身体に悪いということになってしまうかもしれません。プレ−中の亡くなる方も結構いるのです。