(続)間違っていた健康常識

  ◎栄養に関わる常識

サプリメントは邪道である? トクホなら安心して摂れる?
健康食品は副作用もなく安心? コラーゲンを食べると肌が綺麗になる?



  ●サプリメントは邪道である?

  私達が日頃から口にしているサプリメントとは、不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養を補給する食品です。広い意味では食品以外にも、人体に与えられ

  る物質としてのサプリメントはあるが、ここでは食品に限ります。また「サプリと健康食品の違いは何?」と思われる方もいるでしょう。一般的には同一のものと見られが

  ちですが、ここでは単なる、サプリを”ベースサプリメント“とし健康食品を“アクテイブサプリメントと区別します。さて、何が何でもサプリ等認めない、栄養は全てちゃんと

  した食事から摂るべきだと言う、いわゆる食事信仰の根強さは尋常ではないようです。一方で、今の普通の食生活では栄養が足りないとして、せっせといろんなサプリ

  や健康食品を買い求め、無分別に飲みまくるオタクが多いのも現状です。テレビや雑誌などでは、しきりにサプリの広告をしています。有名タレントを駆り出してまで、

  見境もなく、薬事法すれすれのところで大々的に宣伝をしまくっている・・・。こういう大企業の姿を見ると、サプリ市場の先行きは、余程有望なのだろうと印象を受けます。

  ▲食事だけでは全ての栄養は補えない

  もちろん「栄養は食事から摂る」と言うのは大原則だと思いますし、今後もずっと変わらないと思いますが、現状に目をやれば、普通の食事をしているだけではカルシウム  

  を始め、葉酸、ビタミンD、ビタミンC等、多くの栄養素が不足がちになるとも言われています(一方カロリーに限れば必要以上に足りているのですが)。特に今の野菜や

  果物の栄養価は、昔に比べて低下しているとも言われています。加工食品などが多いのも、食の栄養価を下げる要因になっているはずです。

  また。そもそも栄養が足りているのかそうでないのかの指標として、つとに有名な推奨量(所要量)は、決して理想的な摂取量を示しているわけではありません。

  この点があまり知られていないのが大きなポイントとなります。それはどういう意味かと言うと、推奨量と言うのは、生命を維持していくのに必要最低限の量でしかない

  という意味なのです。決して、健康度を存分に高めることができる、充分量ではありません。つまり、理想的な量、即ち健康度を高く維持することができる充分量と言う

  のは、当然ながら推奨量よりもずっと多いということになります。この考えは“オプティマルヘルス”という、流行りの欧米の考え方を踏襲したものです。(かろ)うじて生きて

  いくだけでなく、病気に成らずに元気で長生きするには、積極的に栄養を摂る必要があると言う今日的な考え方なのです。従って、このテーマの答えは×でしょう。 

  ▲推奨量と充分量は10倍も違う!

  具体的に、ビタミンCを例に挙げてみましょう。推奨量は100mg/日です。しかし、これは、辛うじて生命を保っていく為にギリギリの必要な量でしかありません。一方、

  オプティマルヘルスを維持するには、少なくとも1000mgは必要であると言われています。つまり10倍もの開きがあるのです。推奨量とは、「栄養失調」と言う言葉がまだ

  幅を利かしていた頃の名残なのかもしれません。決して充分ではないけれども、せめてこれ位は確保しようというギリギリの量だったと思います。しかし、今となっては、

  それは時代遅れの何物でもないということが納得頂けるかと思います。つまり、オプティマルヘルスを念頭に置けば、もはや推奨量は栄養摂取の目標量にはならない

  のです。これらを照らし合わせると、どうしても普通の食事を摂っているだけでは、なかなかオプティマルヘルスを維持するのは難しいという結論に達します。もちろん、

  普通の食事で、オプティマルヘルスをクリアできるのであれば、食事信仰に賛成ですが、現状で、無理ならば、何らかの手段でクリアしていく必要があります。

  生野菜を沢山食べる、温野菜にすればもっと沢山の栄養素が摂れる、或いは、新鮮な野菜を大量にジュースを作って飲めば、もっと多くの栄養素が摂る事ができる・・・。

  どれもすごくいいアイデアだと思いますし、殆ど精製していない天然由来のサプリメントを摂ると言うのも、現代風で大きな知恵だと考えます。

  ▲癌患者にもサプリは有効

  カロリーに対して栄養素の割合が抜群に高い食事のゲルソン療法というのが癌患者や健康の人にも有用とされ、特に、並べて重度の栄養失調の癌患者に有効の様です。

  これはビタミンやミネラル、そしてファイトケミカルをしっかり確保しようとするもので、特にファイトケミカルは抗ガン作用を持っているという報告もあります。このゲルソン

  療法は1930年代に考案され、栄養素を確保するのに大量の野菜ジュースを作って飲むというものでした。もちろん、今も原則は同じです。しかし、大量の野菜ジュース

  とは2〜3リットルで非常に手間がかかるしコストもばかになりません。そこで、サプリで摂ると、数粒から10粒位で済み、しかもコストも抑えられます。そう考えれば、

  サプリで補うのも無理もない話だと思えてくるのです。

  ▲副作用のあるサプリメントとは?

  ところでサプリメントには大きく分けてベース&アクテイブサプリメントの2種類あります。健康食品の類は、殆んどアクテイブサプルメントに入ります。ベースサプリメントとは

  もともと体内にあるか、食事として日頃摂取している成分を含むもので、原則的には、栄養補給の目的で摂取するものです。オプティマルヘルスに必要なサプリメントと

  言うのは、このベースサプリメントの事を指します。一方のアクテイブサプリメントは、もともと身体の中にないか、或いは余り食べられない成分からできているサプリメント

  です。主として何らかの効果を狙って摂取するものを指します。どちらかと言うと、薬に似た目的で摂るサプリメントと言えますす。すると、当然副作用もあり得ます。

  ベースサプリのほうは、その成分が身体に馴染みのあるものなので、副作用が起こる確率は非常に少ないのです。癌患者の多くは、何らかのアクテイブサプリを摂取

  しているので、肝機能障害を起こす方も少なくありません。もちろん、すべてのアクテイブサプリがそうだと言うわけではないが安易に手を出すのは禁物です。

  慎重に選びましょう。

  ▲先生たちの見解

  結論として「オプティマルヘルスを維持する為に、上手にベースサプリを活用したいものです」但し、ベースサプリも玉石混淆(ぎょくせきこんこう)なので、いいものを選びましょう。「サプリメント

  は邪道である」と声高に叫ぶ輩は、頭の固い、えらい肩書のついた、えらい先生方というのが相場となっています。おまけに今のメディアは、えらい肩書の先生達の

  意見を其のまま受け売りするのが流行りとなっているようです。ですから、なかなか世の中が前に進まないのかもしれません。もしもそういう先生に会ったなら「先生は
  
  オプティマルヘルスをご存じですか」と訊ねてみてください、きっと「知らない」と言うはずです。そうでなければ「サプリメントは邪道である」などとは言えないはずです。