(続)間違っていた健康常識


  ●植物性の食べ物は身体にいい?

    「私はべジタリアンです」などと言えば、いかにも健康そうなイメージがあるかもしれません。"植物性=身体にいい”という当たり前のような図式が、頭の中にインプット
 
  されていれば、大方の意見は○になると思います。しかし、植物性だったら何でも無条件にOK、逆に動物性は無条件に×だという思考回路があるとしたら、それは

  非常に危険です。植物性が全部○で、動物性は全部×であれば非常にわかりやすいが、自然界は人間の為にあるわけではなく、そう単純明快にならないと考える

  のが普通です。”植物性”と同じように、ついでに、”自然””天然””ナチュラル”などという言葉についても言及しましょう。さも”100%いいもの”であるかのような気にさせる、   

  言い方が悪いのかも知れないが、(だま)されやすいキーワードだと思いませんか?例えば”自然”を挙げてみると、よくわかると思います。なんとなくいい響きを持って

  います。ついつい”自然”という言葉がついていると、その製品までもがいいものだと錯覚に陥ってしまいます。しかし、ご存知のように、別に自然は人に味方するもの

  ではありません。自然災害が端的な例ですが、自然とは往々にして人に無慈悲で理不尽なものです。
 
  ▲毒になる植物のほうが多い

  もしも、植物は身体にいいというイメージを持っているのなら、直ちに改めたほうがいいかも知れません。何故なら、人が食べることができる植物なんて、ほんのわずか

  ですから、むしろ食べると毒になる植物のほうが、自然界には圧倒的に多いのです。野菜や果物、あるいはキノコでもいいのですが、食べれても、その成分たるや、

  すべてが人に優しいものばかりではありません。むしろ何らかの毒が含まれていると言われています。私たちは、自然界の恵みである植物を取捨選択しながら、一つの

  ものを沢山摂るということを避けながら、そして含まれている毒の成分の威力をできるだけ希釈させながら、うまく自分たちに必要な栄養を摂取して生き延びてきたのです。

  従って、この常識は必ずしも○にはならないということに、納得していただけるでしょう。私たちはややもすると、「人類は万物の霊長である」という考えが頭にあり、

  人間目線で物事を考えがちです。周りの自然は人間の為に存在している、という不遜な考えに陥りやすいのかも知れません。果たして植物たちは、人間の為においしい

   実をつけているのか?或いは、人間に「どうぞ食べてください」とばかりに、根や葉を差し出しているのでしょうか?普通に考えれば、そんなことはないと気ずきます。

  ▲100%身体にいい食べ物はない

  植物たちは、きっと実が熟してそのままポタンと下に落ちて、土に埋もれるようにと願っているはずです。そんな目論見を邪魔するが如く、人間に食われてしまうとなると

 、自分たちの子孫を残しにくくなってしまいます。植物の立場で考えれば、少しばかり実の中に毒を混ぜ込んでおいて、人間や動物に食べられないようにするのが、ごく

  自然な振る舞いではないでしょうか?一見人間にとって従順な植物も、100%私たちの味方ではないという考え方が必要です。つまり植物は、決して私たちの身体に

  良い訳ではないということなのです。従って、いくらキャベツが身体にいいからと言って、いくらバナナが身体にいいからと言って、そればかり食べると言うのは、却って

  健康を損ねることになってしまうということなのです。その典型が先述の如く、キャベツダイエット、バナナダイエット・・・と枚挙にいとまがないが、体調を壊して痩せるという

  いかにも滑稽な1フードダイエットなのです。100%いい植物、100%悪い植物もないから、1つのものに偏って沢山食べるのは身体に悪い。比較的良いとされる植物を

  選んで、なおかつ満遍なく摂るのがいいということになります。身体にいいとされている植物といえども、1種類を沢山食べると身体を壊す。これが自然界の公理です。

  くれぐれもマスコミなどに踊らされないように気をつけましょう、我先にと、一つの食品を目指してスーパーに走る様は、なんともわびしく滑稽さながらな姿です。

  ▲植物性油には心臓病のリスクも!

  ついでに触れておくと”生野菜”や”フレッシュ野菜”などという言葉も、とても耳に心地よい響きを持っています。しかし、これも少しばかり危険をはらんでいると言えなく

  はありません。生の植物には、アクが少なからず含まれています。しかも、かさばりますので沢山食べているつもりでも、それほど食べられるものではなく、アクを抜くこと

  もできません。そこで、温野菜というものの出番となります。生野菜がまったく駄目だということではないのですが、温野菜は沢山食べることができるという点で、少々の

  ビタミン類などの流出を無視できるほどのメリットがあるということを、頭の片隅に入れておいても損はないはぜです。植物性油についても、植物性だからといって、

  すべての植物性油が身体に言い訳ではないというのは、皆さんも良くご存知だと思います。植物性油の主成分である不飽和脂肪酸は、酸化しやすいという難点を持っ

  ています。特にコーン油やサフラワー油などはリノール酸が多く、摂り過ぎると心臓病をはじめとする疾患リスクが高くなることは、よく知られているところです。つまり、

  植物油だから手放しでOKというわけではないのです。