(続)間違っていた健康常識

  ▲1フードダイエットのカラクリ

  誰でも容易にわかる道理でしょうが、食べなければ100%痩せます。例えば、体調を崩した時のことを想像してみれば分かると思いますが、食べなければ、或いは食べる

  ことができなければ、誰でもいとも簡単、確実に減量に成功します。それは、ごく当たり前のことです。体重の増減はイン(食べる量)とアウト(運動量)のバランスだけ

  なのですから、インが減ればバランスが崩れ、体重は誰でも減ってきます。このごく当たり前の原理。つまり、“体調を崩せば容易に体重が減る”を、ずる賢く巧みに利用

  したものが「1フードダイエット」を代表とする、怪しいダイエット法です。キャベツ、リンゴ、バナナ・・・それこそケーキでもチョコレートでも何でも構わないのですが、1つの

  のものばかり食べ続ければ、やがて栄養は偏り、次第に体調を崩し、確実に病気になってしまいます。ついでに、おまけに、確実に体重も減っていくという寸法です。

  それが、○○ダイエットや△△ダイエット、或いは□□ダイエットと言った、最近の大流行りの怪しいダイエット法の正体なのです。ここで確実に言えることは、1フード

  ダイエットは命をいたずらに削ると言うことです。痩せる事が命を削るほどの価値があるのかないのか、それは本人の価値観によるので、他人が口をはさむ事ではない。

  しかし、1フードダイエットを含め、栄養の偏りを巧みに利用し、体調を崩して減量を図るという、愚かなダイエット法にはくれぐれも注意したいものです。くどいようですが、

  減量そのものは、非常に単純な仕組みなのです。摂取カロリーと使うカロリーとのバランスだけの問題です。こんなこと誰でも分かっているのですが・・・?

  ▲「一気に痩せてはいけない」が鉄則

  ダイエットに関して、もう1つ、みなさんが良く犯してしまう過ちがあります。それは、一気に痩せようとしてしまうことです。早く痩せたいという気持ちは分かるが、1カ月で

  10kgも減量できた等と言う魅惑的なキャッチフレーズに惑わされてしまう心情も、よく理解できます。しかし、そこには大きな落とし穴が待っているのです。何故なら、一気

  に痩せようとすると、ストレス負荷(無理)がかかり過ぎるのです。ストレス負荷がかかり過ぎると、そのダイエットは長続きしなくなり、途中でギブアップしてしまう確率が

  非常に高くなります。実際、一気に痩せようと果敢にチャレンジする人の殆どが、ギブアップ組みとなります。だからこそ、ほんのわずかな成功組が脚光を浴びるのです。

  その上、このギブアップ組にはさらなる試練が追い打ちをかけます。それは、悪名高き“リバウンド”です。ダイエットにチャレンジする前よりも太りやすい体質に進化して

  しまい、実際により一層太ってしまう確率が高くなると言うことなのです。一気に減量しようとして途中で挫折すれば、ほぼ確実にリバウンドが待っています。一旦、

  リバウンドすると、太りやすくなった分(裏を返せば 痩せにくくなった分)、もちろん再チャレンジは更に難しくなってしまいます。

  ▲何故リバウンドするのか?

  もともと、人間の身体はダイエットに不向きなようにできています。なぜなら、体重が減ると言うのは生命体の危機を意味するからです。従って、生命体はできるだけ

  体重が減らないように、精巧に作られています。また、長い年月をかけて進化してきました。特に日本人は、より体重が減りにくい身体へと進化しているので、余計に

  ダイエットが難しくなっています。人類の歴史は、飢餓との戦いそのものです。その長い歴史の中で、自然に飢餓と向き合う知恵が培われてきています。その知恵こそが

  いわゆる“リバウンド”と言う素晴らしい能力なのです。リバウンドは、進化の知恵そのものなのです。私達は、大いに進化してきたので、飢餓には滅法強くなりました。

  ところが、飽食に対して、人間は全くの無防備です。なぜなら、飽食などと言うものは、人類の長い歴史の中で、全く経験したことがない環境だからです。つまり、今の

  私達の身体は、ダイエットに失敗すればするほど、痩せられない身体へとどんどん進化していくと言うことなのです。言い換えれば、燃費が次第に良くなっていくわけ

  なのですから、悪いことではありません。しかし、ダイエットからは、はるかに遠ざかる結果になっていきます。