(続)間違っていた健康常識

  何事も極めるのはすばらしいことだと、私達は教えられてきました。しかし、極めることが身体を傷つけているとなれば、どうでしょうか。ましてや、

  食事や、運動や、生活習慣、考え方、はたまた薬や医療などに関することで、従来は身体にいいとされていたことが、極めれば極めるほど、実は意外にも

  身体に悪かったとなれば、話になりません。多くの人は、一旦良かれと思い込んでしまうと、ついつい反射的に突きつめようと努め、極めようとしてしまうのです。

  しかも、周りの誰も止めないとなると、事態はさらに深刻なことになるでしょう。何事もいいと思い込んだら、とことんまで徹底してやらなくては気が済まない。

  そのひたむきな姿勢は、とても前向きで尊敬に値するはずなのですが・・・。例えばトップアスリートは、思いのほか寿命が短いということは良く知られています。

  運動は健康によかったはずなのに、その運動能力を極めるトップアスリートの寿命が長いならともかく、逆に短いとなると、運動は身体にいいものではなかった

  のかと、単純な疑問が湧いてきます。一方、昨今は「自分の健康は自分で守ろう」という健康ブームが真っ最中で、書店には”健康”にまつわる雑誌や書籍が

  積み上げられています。毎日おびただしい量の情報が押し寄せてきて、その中から、その良し悪しを判断するのは至難の業です。自分のニーズに合った情報を

  的確に探し出すことは、不可能に近いとも言えます。残念ながら、巷に氾濫する膨大な情報は、その殆どがジャンクです。素人が考えるより偉い人が良いと 

  言ったこと事を、唯そのとおり一生懸命やればいいと開き直れば気楽だが、先のトップアスリートの話のごとく、却って健康を損なう羽目にもなりかねません。

  「元気で長生き」は、誰もがそう願うが、その為には、情報の鵜呑み、思い込み、勘違い、誤解はいただけません。ましてや”偉い人”が言っているのだから安心

  だろうという妄信も、はなはだリスクが高すぎます。今日の常識は明日の非常識、今日の常識を後生大事にしていても、明日になればただのジャンク情報に

  なるかもしれません。ならばこの際、自分の鵜呑み、思い込み、勘違い、誤解をフラットにして、自分の頭で考え直してみてはどうでしょうか。

    全ての物事に例外はつきものです。明快さを優先させる為少数の例外があることは承知の上で話を展開しています。

食生活に関わる常識 健康に関わる常識
栄養に関わる常識 医療に関わる常識
運動・ストレスに関わる常識

                                                

  ◎食生活に関わる常識

ダイエットは難しい? 3食しっかりと食べないといけない?
植物性の食べ物は身体にいい? 牛乳は身体にいい?
体力をつける為に肉は摂るべき? 外食はできるだけ控えるべき?

  ●ダイエットは難しい?

    ダイエットの難しさを実感なれている方は少なくないと思いますが、実はこれ、×なのです。果たして、ダイエットは本当に難しいのでしょうか?

  周りの人に片っ端からいてみたところ、どうやら「ダイエットはなかなか難しい」と実感する人は確かに多いようです。そう実感する人が多いということは、

  一応、「ダイエットは難しいと言うのが世間の常識」と言っていいでしょう。だからこそ、巷に怪しげな”ダイエット法”が次から次へと登場しては消えていく

  のかもしれませんし、ダイエットの指南書やノウハウ本がずっと売れ続けているのかもしれません。

  ▲安直で決定的な方法はいまだない・・・皆さんに、今までにいくつ位のダイエット法を聞いたことがあるか?と尋ねたところ一つや2つではないはずです。

  新手のダイエット法が登場して世間を賑やかすと、そのつど右往左往しながらハウツー本を買い求め、せっせとその効果を試している方もいるのでは?

  そのくせ、ちっとも減量に成功することなく、却って”リバウンド”などと言うカウンターパンチに見舞われ、ダイエットどころか、より一層体重が増えてしまった。

  笑うに笑えない惨めな体験をした人もいらっしゃるかもしれません。にもかかわらず、新手のダイエット法が現れると、懲りずに何度もトライしてみたくなる

  という方は後を絶たないようです。怪しげなダイエット業者からすれば”美味しいお客様”はきっと多くいらっしゃるのではないかとお見受けします。

  でも、ここが重要なポイントです。次から次へと、尽きることもなく手を替え品を替え、いろんなダイエット法が登場してくることは何を物語っているのか?

  実は「決定打がない」ということです。それは、努力もしないで簡単にダイエットが出来るという安直な決定打が、いまだかって現れたことがないという事実を

  如実に物語っています。

  ▲ダイエッターは”業者のお得意様”

  もしもダイエット法に理想的な決定打があるとすれば、その決定打が世間に登場した途端に、全て決着してしまい、新手が続々と現れて来るはずもありません。

  という風に、普通の考え方をし、普通に判断する力が数多くの人にあれば、決して”美味しいお客様”が生まれることはなく、怪しいダイエット業者の餌食に

  なることもないのですが・・・。そもそもダイエットはそれほど難しいことではなく、ダイエット法がそんなに簡単であるということがばれてしまうと、ダイエットの

  指南書や本が売なくなり、ダイエット商法も出来なくなります。従って、「ダイエットはなかなか難しい」という常識が、巷に流布しているほうが、ダイエット業者

  や作家にとっても、やりやすい環境と言えるのです。