物忘れを90%防ぐ法

  ◎「いい脳波」「いい右脳」を作る!

  

パソコン10億台分━「我々が一生の間に記憶できる量」です 試験に受かる人、落ちる人━1番の違いは「好奇心の差」です。
頭にシッカリ書き込む「記憶のメモ術」 「運動不足の人」は「物忘れ」しやすい
例えば「人生最良の日」から何を連想するか? 「顔」「話」[名前]―人は三段階で記憶する!
何故「臭覚がいい人は記憶力がいい」のか 「顔」と一緒に覚えた「名前」は忘れにくい
「記憶のクローン」をできるだけ減らそう 「いい話」「楽しい話」「笑える話」を意識して集める!
「忘れたこと」は「忘れたがっていたこと」だった? 漢字のど忘れー「普段漢字を使っていない」と言うことです
この時、古い記憶が新しい記憶に「上書き」される! 記憶のエネルギー源「ブドウ糖」を欠かしてはいけません
「口やかましかった人→親切に教えてくれた人」なぜ記憶が変わる?

  ●パソコン10億台分ー「我々が一生の間に記憶できる量」です

  人間の脳は、実に複雑で巧妙な仕組みで、記憶を管理しています。私達は朝起きたらすべきことをちゃんと記憶していますし、出勤先を忘れることもありません。

  連続ドラマの1週間前のストリーを覚えているし、出勤先を忘れることもなく、若い頃に見た映画のワンシ−ンは今も鮮明に脳裏に残っています。とっくの昔に忘れていた

  幼い頃の記憶にも、古いアルバムを見ればアクセスすることができます。こうして考えると、私達は年と共に「物覚えが悪くなった」「物忘れがひどくなった」と悩んでは

  いるものの、脳には膨大な量の記憶が蓄えられていることに気ずきます。それでは、人の脳の記憶の容量ははたしてどれ位あるのでしょうか。最初のコンピューターを

  発明したノイマンと言う数学者は、一生のうちに経験することをすべて記憶できると仮定すると、人の記憶の容量は「10の20乗ビット」位だろうと考えました。「ビット」とは、

  コンピューターで扱うデータの量をあらわす最小単位です。パソコンでデータを扱う時は「バイト」という単位を良く目にするが、「1バイト=8ビット」で「1キロバイト=1024

  バイト」「1メガバイト=1024キロバイト」「1ギガバイト=1024メガバイト」と計算されます。アルファベットや数字、句読点などの記号は「1文字・1バイト」で、漢字は

  「1文字・2バイト」で表現できます。最近のパソコンに内蔵されているハードデイク(記憶装置)の容量は、約10ギガバイトと大容量になってきています。それでもビットに

  換算すると、約860億ビットです。ノイマンの計算では、人間の記憶の容量は100憶ビットのさらに100億倍もあります。10ギガバイトのパソコンで10億台分以上の

  記憶ができると言う計算になるのです。パソコン10億分の記憶などと言うと、なんだか自分が超天才的な頭脳を持っているような気になりませんか。おそらく日本中の

  パソコンを全部集めても、人1人の頭脳に及ばないということになるのですから。唯、人間には「忘れる」と言う能力も備わっているから、ノイマンの説に対して、実際の

  記憶量は10の13〜15乗ビット位ではないかとする説もあります。それでも、パソコンにして1000〜10万台分は記憶できることになり、人間の脳は素晴らしいのです。

  ●頭にシッカリ書き込む「記憶のメモ術」

  こんなにも記憶の容量を持っているのに、どうして私達は映画の主人公の名前を忘れたり、大事な会議の日時を忘れたりするのでしょうか。パソコンではデータをゴミ箱

  に入れて空にすればすべて消去されます。しかし、人の脳にはゴミ箱と言う物はありません。それなのに、捨てたつもりのないデータ(記憶)が無くなってしまいます。

  いわゆる「物忘れ」「ど忘れ」です。そして、この「物忘れ」は「年と共にひどくなる」とも言われます。人は何故忘れやすくなり、同時に覚えられなくなるのでしょうか。

  「物忘れ」の仕組みについて見てみると、視覚や聴覚などの感覚器官から入ってきた情報や、頭の中で考えた情報は、脳の海馬を通って記憶となります。情報と言っても、

  それは言葉や映像の様に形あるものではなく、ある種の刺激として脳の神経細胞は受け取ります。唯、短期記憶として固定される前に、余計な刺激が加わると、情報は

  記憶されにくく(忘れやすく)なります。余計な刺激とは、突然の電話や来客、TVの音など、外部からの刺激の場合もあるし、「どうせ覚えられない」とか「早く終わらせて

  遊びに行きたい」などと言った雑念も余計な刺激と言えます。「ながら勉強」や「いやいや覚えたこと」が頭に入らないのは、科学的な根拠があるのです。そして、短期記憶

  として固定されても、すべてが長期記憶に変わるわけではありません。長期記憶としてしっかり固定される為には、記憶の回路を繰り返し使う必要があります。繰り返し

  使うと言うのは、繰り返し思い出すということです。同じ記憶を何度も思い出していると、その記憶に関わるシナプスの量が増え、一本一本のシナプスも大きく太くなって

  いきます。こうして、記憶の回路の流れが強固になっていくわけです。しかし、あまり思い出さない記憶に関しては、信号の流れがだんだん曖昧になり、やがて回路には

  信号が流れなくなってしまいます。つまり、忘れてしまうのです。学生時代に苦労して覚えた数式や化学式、英単語のつずリや歴史の年号などは、卒業してしばらくすると

  殆ど忘れてしまいます。実際に使うことも、思い出すこともなかった記憶は、強固な長期記憶にはなれなかったということです。当時、あれほど必死に勉強して、「覚えた

  つもり」になっていた記憶でさえ、「使わなければ忘れる」ものなのです。大切な情報は一度聞いて覚えたつもりになるのではなく、メモに書くなどして、繰り返しその

  記憶の回路を使うことで、「物忘れ」を防ぐことができます。