物忘れを90%防ぐ法

  ◎「物忘れ」する時、しなくなる時

「自分の脳」について、絶対に知っておくべきこと 「記憶力が悪くなった・・・」は脳を使っていない証拠です
「右脳」「左脳」一番の違いとは? 「目の前にリンゴがある」とします、すると、あなたの脳は?
「脳のシワの数」と「知能の高さ」は関係ありません 「やる?やらない?」を決めるのは、脳の1%の部分」
視床下部ーここが「生命の中枢」です 「昨日の記憶」は海馬に、「去年の記憶」は側頭葉にあります
例えば「テーブルの上の生卵をつかもうとする場合」 「脳に記憶を固定させる」イメージが、物忘れを防ぐ!
「脳細胞と他の細胞」の一番の違い、知ってますか? 人の顔は「目→鼻→口」の順番で記憶する!
「シナプス」という言葉をキーワードにしてください! 頭の黒板「ワーキングメモリー」の上手な使い方
「横縞」を見たことがない子猫は「横縞」が見えなくなる? 自転車・スキー・・・運動の記憶は何故「物忘れ」しない?


  ●「自分の脳」について、絶対に知っておくべきこと

  私達の脳の中には、無数の「脳神経細胞」があります。それらが複雑なネットワークを作り上げて、情報を伝え合い、身体を動かしたり、ものを考えたりしています。

  今、文字を読んだり、考えたりしている時も、あなたの脳の中では無数の脳神経細胞が情報交換しているのです。たくさんの脳神経細胞がネットワークを作るわけ

  ですから、脳の構造や機能は非常に複雑だということが分かります。従って、現在でも、脳のすべてが明らかになっているわけではありません。しかし、神経細胞の

  存在が知られるようになって(19世紀半ば)から、脳科学の研究はずいぶんと進歩しました。脳は部分部分で機能が違うことが分かってきたのもこの頃です。

  そして、20世紀に入ってから、神経細胞は「神経伝達物質」と言う化学物質を放出して情報を伝え合っていることがわかりました。神経伝達物質には多くの種類があり、

  また情報の伝達には様々なホルモンが関係していることが分かっています。これらの種類や働きがすべて明らかになれば、将来、私達の心や身体を動かすメカニズム

  の根本が解明されることでしょう。そうなれば、脳にまつわる様々な病気や、人間の脳に限りなく近い人工知能も開発されるかもしれません。脳の病気の治療薬では、

  ある種の神経伝達物質を使った抗てんかん薬や抗痴呆薬がすでに臨床の場で使われています。いつの日か、物忘れを嘆くこともなく、記憶をコントロールする日が

  来るかもしれません。

  ●「右脳」「左脳」一番の違いとは?
  
  脳は心臓や肝臓などと同じ、臓器の1つですが、その構造は他の臓器ほど単純ではありません。

  そこで、脳の構造を外側と内側に分けて、述べます。

  脳を頭蓋骨から取り出して見ると、まずシワだらけの「大脳」が全体の大部分を占めていることが分かります。

  大脳の重さは約800gで、触ると柔らかく、ブヨブヨしています。大脳を真上から眺めると、1つの塊ではなく、左右に分かれて

  いるのが見て取れます。右半分は「右脳」と呼ばれ、絵画や音楽などの芸術的感覚や空間的な認知を司っていると

  言われています。一方、左半分の「左脳」は、言語や計算など論理的な思考を司っていると言われています。また、

  外側からは分からないが、右脳と左脳は内部で「脳梁(のうりょう)」と言う電線のような束(神経線維)によってつながっています。

  そして、大脳の後ろ下に隠れるようにして「小脳」があります。小脳の重さは約130gで、大きさは大脳の1/10ほどです。

  この大脳と小脳を下から支えるように出ている人差し指程の太さの部分が「脳幹(のうかん)」です。脳幹は「脊髄」へと

  つながっており、脳と身体をつないでいます。
                                       






  ●「脳のシワの数」と「知能の高さ」は関係ありません

  「頭の回転の鈍い人」のことを皮肉って、「あいつは脳みそのシワが1本もないじゃないの?」とか「あの人の脳みそは
  
  きっとつるつるだ」といった言い方をする時があります。この「脳みそのシワ」とは、まさに、「大脳のシワ」のことであり、、

  「大脳皮質のシワ」です。専門的には「脳溝(のうこう)」と呼ばれています。「大脳皮質」とは、大脳を覆っている厚さ2〜3mmほどの
 
  膜のようなもので、シワを広げると新聞紙1面もの大きさになります。シワが多いほど、大脳皮質の面積は大きいと言えます。

  実は、この大脳皮質は、ものを記憶したり、考えたりする為の神経細胞が最もたくさん集まっている場所でもあります。

  大脳皮質のシワはネズミ、猫、猿の中で人間が最も多いので、シワが多いほど知能が高いのでは?と思われがちですが、

  そうでもなく、何故なら、地球上で最もシワが多いのはイルカだと言われているが、イルカが人間より知能が上だとは思えません。  

  従って、脳みそのシワは知能レベルに比例するとは言えないのです。脳の大きさも同じで、天才の脳が大きいとは限りません。

  現在、天才と凡人の違いの特徴は見出されていません。また、大脳皮質のシワには、深く太いシワ(溝)と浅く細かいシワが

  あり、そして、大脳皮質は深く太いシワをもとに、4つの領域に大別されます。まず、大脳の真ん中あたりに大きく前後に

  分けてシワ(中心溝)があり、これより、前半分を「前頭葉」と言い、後ろ半分にもシワ(頭頂後頭裂溝)があり、これより

  上の部分が「頭頂葉」、下の部分が「後頭葉」です。そして、大脳の側面を走るシワ(側頭裂溝)から下の部分を「側頭葉」


  と言います。更に、大脳皮質には「前頭連合野」「頭頂連合野」「側頭連合野」の3つの連合野と、「運動野」「体性感覚野」「視覚野」「視聴野」などがあり、

  それぞれの役割を担っています。 4つの領域の中で、最も面積が広いのが前頭葉です。知能の高い動物ほど前頭葉の面積が広く、前頭連合野は中でも

  最も高度な働きをしていると言われています。  その為、「人らしさ」を司っているのは、前頭連合野だとする研究者もいます。