物忘れを90%防ぐ法

  ●アインシュタインの脳の重さは「成人男性の平均以下」・・・何故?

  記憶力は人間だけに特異な能力ではありません。魚の鮭は産卵場所を記憶していますし、渡り鳥は自分たちの飛行路を覚えています。中でも、最も記憶力に優れていると

  言われるのが象です。広大な砂漠の水場の位置を良く記憶していて、数ヶ月間その近辺から離れていても、水場の位置を正確に思い出すことができると言います。

  サーカスで訓練された象は、100種類もの命令を記憶していると言います。どうして象が他の動物に比べて記憶力に優れているのか、はっきりとしたことはわかっていません。

  身体の大きさから脳も大きいので記憶力もいいのでは?と考えたが、その考えを否定する報告があります。脳の大きさと記憶力が比例しないようです。人間の脳の重さの

  平均は、成人男性で1300〜1500g、成人女性で1200〜1400gと言われています。では、過去に偉業を成し遂げた人達の脳はどうだったのでしょうか。相対性理論で知られる

  アインシュタインは1230g、夏目漱石の脳は1425gでした。著名な作家や詩人では1200g前後と、どの偉人の脳も、意外にも平均値と大差ないどころか、平均以下の重さ
 
  しかない脳もあります。少なくとも、脳の大きさによって、頭の良し悪しや記憶力の優劣を区別することはできないということが分かりました。

  ●「特殊な才能・能力は遺伝する」は嘘

  遺伝子は、様々な情報を親から子へ伝えます。髪や肌、目の色や血液型、体型や体質も、遺伝の要素が強いと言われています。また、近視や血友病や赤緑色盲など、

  遺伝性の病気もあります。では記憶は遺伝するのでしょうか?もしも、記憶が遺伝するなら、親の記憶が自分の脳にも存在すると言うことになります。行ったことのない場所の

  記憶や、会ったことのない人の記憶が脳の中にあったら、不気味な気がします。食べ物の好みが親と同じだったり、結婚相手が親に似ていたりすると、これも遺伝かなと

  思いがちですが、これは好みの記憶が遺伝しているのではなく、生後の生活環境が影響しているからです。記憶は自分で蓄えていくしかありません。両親が若い頃に勉強した

  記憶がそっくり遺伝してくれれば、どんなに便利かと思うが、そんなことは絶対にあり得ません。では、頭の良さと言うのは遺伝するのでしょうか。政界や芸能界を見てみると

  いわゆる2世と言われる人たちが活躍しています。医学界も2世が多い業界の1つです。親と同じ職業に就く人と言うのは、能力や感性が遺伝すると言うよりも、環境の影響が

  大きいように思われます。親の姿を身近に見たり感じ取ることができ、「自分も父の様な仕事がしたい」という動機が芽生えてきます。しかし、その後は本人の努力がなければ、

  その職業に就くことは難しいでしょう。政治家や医者の遺伝子などというものは、科学的には存在しないということです。知的能力に、遺伝的要素は40〜50%というのが定説です。

  唯、音楽や絵画など、芸術的な才能に関しては、遺伝的要素が強いとする説があります。同じ音楽家の家庭に生まれた兄弟でも、揃って音楽家として成功するケースは

  稀で、必ずしも才能が遺伝するとは言い切れません。素質自体は遺伝というより、素質を伸ばしやすい環境や持って生まれた個人差があることによることが多いのです。